前田拳太郎“大作”、奥智哉“丘十郎”らが無邪気にはしゃぐ様子がほっこり&切ない<君とゆきて咲く>
前田拳太郎と奥智哉がW主演を務めるドラマ「君とゆきて咲く~新選組青春録~」(毎週水曜夜0:15-0:45、テレビ朝日※関東ローカル)の第7話が6月5日に放送された。大作(前田)と丘十郎(奥)、新之丞(杢代和人)、南無之介(羽谷勝太)が無邪気に遠出の任務の帰りにはしゃぐ様子が描かれ、、ほっこりとさせられつつ切なくもなった。(以下、作品のネタバレを含みます) 【写真】無邪気にはしゃぐ丘十郎(奥智哉)と大作(前田拳太郎)ら ■「君とゆきて咲く~新選組青春録~」とは 同作は、史実を織り交ぜながら隊士たちの葛藤を描いた、手塚治虫の隠れた名作「新選組」を原作とした“シン・時代劇ドラマ”。幕末の時代を生き、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春群像劇を、殺陣パフォーマンスや剣舞を取り入れた新たなスタイルで描く。 近藤勇や沖田総司、芹沢鴨など、新選組メンバーを中心に実在の人物も登場するが、物語の中心となるのは、オリジナルキャラクターとして描かれる深草丘十郎、鎌切大作という若き二人の隊士。二人は熱い友情を育んでいくものの、いつしか時代の波に翻弄(ほんろう)され、互いに殺し合わなくてはならない悲壮な運命へとなだれ込んでいく。 物語の主人公となる大作と丘十郎を演じるのは、前田と奥。「仮面ライダーリバイス」(2021年~2022年、テレビ朝日系)で共演経験のある二人が、本作では熱い友情で結ばれた新選組の若き隊士を演じる。 また、二人を取り巻く新選組隊士には、杢代和人(原因は自分にある。)、羽谷勝太、柊太朗、庄司浩平、簡秀吉、藤岡真威人、阪本奨悟、永田崇人、三浦涼介、高野洸ら舞台から音楽、SNSまでさまざまなステージで活躍する若手キャストが集結。ほか、「人生が変わる、シン・時代劇オーディション『真剣 SHINKEN』~新選組への道~」と題したオーディションで南無之介役を勝ち取った羽谷の他、ともに最終審査を戦った柊太朗、庄司、上野凱らも出演している。 ■大作、丘十郎、新之丞、南無之介は遠出の任務に赴く 文久3(1863)年の京都。お人好しの父・七也(戸次重幸)が営む小さな茶屋で働く深草丘十郎(奥智哉)は、慎ましくも誠実に日々を生きていた。ところがある夜、店に逃げ込んできた佐幕派藩士をかくまった七也が、長州藩士の庄内玄悟(上野凱)に斬り殺されてしまい、その穏やかな日常が一変。丘十郎は父の敵討ちを心に誓い、強くなるため壬生浪士組に入隊した。 ある日、大作、丘十郎、新之丞、南無之介は、芹沢(三浦)から遠出の任務に赴くこと命じられる。4人は京の郊外にある水戸藩別邸を訪れ、屋敷の修繕を手伝うことに。 ■丘十郎が「泳げないのか?」と驚くと、大作は小川に入って水をかけ出す 町中は長州藩をはじめとする討幕派の勢いが増し、張り詰めた空気がみなぎっていたが、田舎町は穏やかな時間が流れていた。任務が思ったよりも早く終わり、帰り道に小川に差し掛かると、丘十郎が少し休んでいかないかと言う。稽古好きの丘十郎が言うことに珍しがっていると、新之丞が小川に魚がいることを見つけて、晩ご飯にしようと意見が一致する。 大作以外は小川に入り、魚を捕まえようとするがなかなかうまくいかない。丘十郎が手伝えと言うと大作は嫌がり、丘十郎は「泳げないのか!? お前にそんな弱点が…」と驚く。大作は「泳げるよ!」とむきになって羽織を脱いで小川に入っていく。転びそうになる大作に丘十郎が余裕の表情で手を差し伸べると、大作は「泳げるってば!」と言って丘十郎に水をかける。 丘十郎がやり返して2人で水をかけ合い、新之丞と南無之介も参戦。4人で水をかけ合ってはしゃぐのだった。 普段は気を張って稽古と生活をしている彼らが、子どものように戯れる姿にほっこり。しかし、本来なら彼らは無邪気に過ごせたはずだと思うと、逆に切なくもなった。 ◆構成・文=牧島史佳