終わらない【トナラー論争】対策はある? 不快・不安に感じる人へのアドバイス(心理カウンセラー解説)
“トナラー”への対策
2024年4月中旬にSNS上で、賛否が真っ二つに分かれる投稿が注目されました。「空席が複数ある電車内で、男性客が女性客の隣に座る」ことにある女性ユーザーが「キモい」と投稿したことが発端でした。投稿に対し、主に女性側は「男性側の配慮が足りない」と主張し、男性側は「女性側が主張する配慮の必要性には妥当性がない」などの反論が相次ぎました。 【画像】「キモい…?」これが【トナラー】です!(画像4枚) 空席が複数あるにも関わらず、隣に座る人「トナラー」。正式な定義はありませんが、ここでは電車やカフェ・ 映画館、ないしは駐車場などにおいて、周囲ががら空きなのに、あえて隣に来る人のこととします(隣に座る行為や、車を停める行為は「トナリング」)。前回は、この「トナラー」行為を行う人について、どのような心理が働いているのかを解説しました。この記事では、トナラーを不快だと思ったり、電車に乗ることなどに対して不安になっている人に向けて、心理カウンセラーの立場からアドバイスしたいと思います。 トナラー対策には即効性の高い対策と、時間をかけて改善を促す対策と、2つに大別できます。この記事では主に電車の車内を想定して解説しています。
即効性の高い対策6つ
(1)その場を離れる 先に座っている私がどうして移動しないといけないの?という疑念も湧くことでしょう。ただし、トナラーの中には、最初から犯罪目的の人もいます。その見分けが難しい以上、自 分を守るためにも その場から去る」ことも大事です。新幹線のように長時間移動の場合、通路側の席を確保する方法もおすすめです。相手を気にせず、席を離れることができますから。 (2)座席に座らない 短時間の移動であれば、予め座らないという選択もありです。健康上の理由でどうしても座る必要がある際は、次の(3)(4)をお試しください。 (3)カバンや荷物を置く 元々、座席が空いている状況で生じるのがトナラーです。そうであるのならば、トナリングの防止として、座席の隣に自分の荷物を置いておくのもOKではないでしょうか。(空いている車内の場合)電車の床に置くよりもはるかに衛生的ですし、棚に置き忘れる心配もありません。