尾道市の放火殺人事件 被告側が量刑不当訴え 広島高裁
昨年5月、広島県尾道市の祖父の自宅に放火し、殺害したとして殺人と現住建造物等放火の罪に問われた同市の無職の男(25)の控訴審初公判が12日、広島高裁であり、即日結審した。判決は10月3日の予定。 弁護側は懲役12年(求刑懲役18年)とした一審広島地裁の裁判員裁判判決には事実誤認があり、量刑不当と訴えた。検察側は控訴棄却を求めた。 3月の地裁判決は、男が昨年5月27日夜、祖父=当時(79)=の自宅に火を放ち全焼させ、急性一酸化炭素中毒で殺害したと認定。事件後の行動などから責任能力はあったと判断し、事件当時は心神耗弱状態だったとする弁護側の主張を退けた。
中国新聞社