【レビュー】アシュトン・シルブ、圧巻の一方的判定勝利 聴覚障害を持つジュリアン・スミスが大波乱を起こす | ボクシング
若手中心興業「Most Valuable Prospects V」でアシュトン・シルブが見事なパフォーマンスを見せた。
20歳の"H2O" アシュトン・シルヴは、ボクサーとしての実力と魅力をますます高めている。 米国・フロリダ州オーランドのカリブ・ロワイヤルで行われたイベント「Most Valuable Prospects V」で、ライト級のシルブがメインイベントに登場。エステバン・ファルカオを相手に、洗練されたヘッドムーブと鋭いジャブを披露し、攻めの姿勢を貫いた。特にジャブは流れるようで、かつ力強さを見せていた。 しかし、何より注目を集めたのは、試合を劇的に締めくくりたいというシルブの強い思いだった。 終始リードを保ちつつも、シルブは最終ラウンドで攻勢を強め、右から左への連打でファルカオからダウンを奪う。一連の攻勢が高く評価され、ジャッジは99-90、99-90、100-89と全員がシルブの大差勝利を認めた。 父親の発言によると、シルブはキャンプで右手を痛めたとのことだが、この勝利で戦績を11戦無敗(9KO)に伸ばした。 「2ラウンドでのノックアウト勝利を期待していたが、全ては何らかの理由があってのことだ」とシルブはDAZNへのインタビューで語った。「10回戦を最後まで戦い、自分の可能性を試すことができたことを嬉しく思う」 このイベントでは、ジュリアン "ザ・クワイエット・ストーム" スミスがセミファイナルでオレステス・ベラスケスから大金星を挙げた。戦前には圧倒的な不利と見られていたスミスだが、第1ラウンドに1度、第8ラウンドに1度、そして第9ラウンドに2度ダウンを奪い、レフェリーが第10ラウンドを前に試合を終了させた。 スミスは聴覚障害を持つファイターだ。勝利後、聴覚障害者コミュニティへ向けて自身の思いを語った。
Mark Lelinwalla