ジョコビッチ、世界11位チチパスをストレートで下して4強も…右膝に不安残す [パリ五輪]【テニス】
ジョコビッチ、チチパスを下して準決勝進出
現地8月1日、「パリ五輪」テニス競技の男子シングルス準々決勝が行われ、悲願の金メダル獲得を狙う第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク2位)は、第8シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同11位)と対戦。6-3、7-6(3)で下して、オリンピック4度目の準決勝に進んだ。 【画像】錦織圭、大坂なおみら日本人計6名が出場!「パリ五輪」各種目組み合わせ 史上最多24度のグランドスラムを獲得している37歳のジョコビッチは、オリンピックに過去4度出場でいまだ金メダルはなく、最高成績は2008年北京五輪の銅メダル。5度目となる今回のパリ五輪で、シングルス金メダルとなればアンドレ・アガシ、ナダルに続いて男子では史上3人目の生涯ゴールデンスラムを達成となる。 今大会は1回戦でマシュー・エブデン(オーストラリア)を1ゲームしか落とさず下すと、2回戦では元世界ランク1位ラファエル・ナダル(スペイン/同161位)を6-1、6-4で撃破。3回戦もドミニク・コプファー(ドイツ/同70位)に7-5、6-3と、危なげなくベスト8入りを果たした。 ここまでセットを失うことなく順調に勝ち上がってきたジョコビッチの準々決勝の相手は、キャリアハイで3位を記録しているチチパス。直接対決ではジョコビッチの11勝2敗で、現在10連勝中としている。 試合は、序盤からジョコビッチがドロップショットを使ってチチパスを翻弄する。ストローク戦では、決して調子が悪いわけではないチチパスのショットを上回るクオリティで返球。幅広い攻撃パターンでゲームを支配し、6-3で第1セットを奪った。 これまでの3試合から、また一段階レベルを上げたプレーを見せていたジョコビッチ。しかし、第2セットに入るとチチパスが盛り返して第2ゲームでブレークされてしまう。さらに、コートに足を取られた際に、全仏オープン時に負傷していた右膝を再び痛めたようで顔をしかめた。 第4ゲームも落として0-4と苦しい展開となったジョコビッチ。それでも勝利への執念を見せて1つブレークを返すと、第9ゲームではチチパスの3本のセットポイントをしのいでブレーク。そのままもつれたタイブレークでも、計4度のミニブレークに成功し7-6(3)と、ストレート勝ちを収めた。 決勝をかけた戦いの相手となるのは、東京五輪金メダリストのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同4位)を破った第11シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同16位)。 ジョコビッチにとって過去6勝1敗と勝ち越しており、今季は3戦負けなしの相手。だが、パリ五輪と同じ会場で行われる全仏オープンに限って言えば、2度対戦していずれもフルセットの激闘の末に辛くも勝利している。
Tennis Classic 編集部