中日、高卒4年目育成右腕・松木平優太が1軍キャンプ入り! 宇田川、水上に続く同期の育成の星となるか
2月のキャンプに向けて、各球団からキャンプメンバーの振り分け発表が始まった。12球団最速でメンバー発表があった中日は、1軍メンバーのなかには投手1本で勝負することになった根尾昂投手(大阪桐蔭出身)や、中日へ移籍してきた中田翔内野手(大阪桐蔭出身)、上林誠知外野手(仙台育英出身)などが名を連ねた。 【一覧】2020年の育成指名選手リスト そのなかに食い込んできたのが、高卒4年目・松木平優太投手(精華出身)。背番号206、育成選手である。 2020年のドラフトにて、育成3位で入団してから、1軍登板はまだない。だが、球団が期待して大事に育ててきたことは、ファームでの登板実績などを見ればわかる。 2021年:2試合登板 0勝0敗 1奪三振 与四死球1 防御率9.00 2022年:12試合登板 1勝5敗 20奪三振 与四死球39 防御率4.89 2023年:16試合登板 5勝4敗 34奪三振 与四死球42 防御率4.56 1年目は基礎作りに時間を費やしたが、2年目から実戦登板が増加。春季キャンプにはいきなり1軍に招集される期待ぶりで、ファームでも12試合に登板。若手の登竜門でもあるフレッシュオールスターにも選出されるなど実践を積む。3年目には16試合に登板して、チーム最多の5勝をマークした。 着実にステップアップしている中で迎えた4年目、再び1軍キャンプでスタートする。いよいよ支配下へ、あとは結果を残すだけという状況だが、同じく育成でスタートした同期のなかには、既に1軍戦力になっている選手もいる。 筆頭格はオリックス・宇田川 優希投手(八潮南出身)。NPB入りして2年目にファームで15試合に登板して1勝1敗の成績を残して支配下へ。ファームで14.1回を投げて21脱三振という圧倒的な奪三振能力を発揮して、早々に勝利の方程式の一角を担う。3年目の昨シーズンはWBCでは世界一を経験。リーグ3連覇の立役者になり、もはやチームの顔になった。 西武・水上 由伸投手(帝京三出身)も、チームの戦力として活躍している選手の1人。1年目はファーム18試合に登板したが、シーズン途中には支配下昇格。1軍デビューも果たすなど、29試合に登板。17試合連続無失点のパ・リーグ記録を樹立する活躍ぶりで一気にブレークすると、2年目は勝利の方程式として60試合に登板。31ホールドを記録して、最優秀中継ぎと新人王をW受賞。チームにとって欠かせない戦力となった。 もちろん育成である以上、チャンスはそう多くない。なかには引退している選手もいるが、同じように育成でNPB入りして世界一やタイトルホルダーが誕生している。松木平は今回のチャンスを掴み、支配下への道を切り開けるか。2月からのキャンプを楽しみにしたい。