発砲事件の陸自射撃場、訓練を再開 岐阜、隊員約50人参加
昨年6月に自衛官候補生(19)が銃を発砲し隊員3人が死傷した陸上自衛隊日野基本射撃場(岐阜市)で22日、訓練が再開された。 陸自第10師団司令部(名古屋市守山区)によると、午前8時ごろから守山駐屯地の隊員約50人が訓練に臨んだ。周辺では反対する市民らがプラカードなどを手に抗議活動をした。トラブルなどはなかったという。 事件は昨年6月14日に発生。候補生が自動小銃を発砲し、陸曹長(当時52)と2曹(同25)が死亡、もう1人の隊員が重傷を負った。 昨年11月の訓練再開時に、射撃場に向かう車両から男性隊員が報道陣らがいる外部に向かって中指を立てるという不適切行為があり、再び中止されていた。安全対策や隊員の教育といった体制が整ったため、今回の再開に至ったとしている。(高原敦)
朝日新聞社