「推し活」農産物の消費拡大に アイドルに豪華フラスタ、動物には果物
取材後記
既存の概念にとらわれず、細かな消費者ニーズを探ることで、国産農畜産物の販路を拡大できると感じた。フラスタは、従来の花の使い方とは全く異なる需要の表れだ。供給側は、新たな消費動向を踏まえた生産・販売活動を意識すれば商機を拡大できるはずだ。 動物の推し活サービスは、消費者が交流サイト(SNS)上で「何気なく」動物の動画を楽しむ行動を見逃さず、需要を掘り起こした。推し活消費の中心に、可処分所得が比較的少ない若者がいることも重要だ。応援することで幸福感を得られると、支出を惜しまない。 さまざまな業界で「若者の○○離れ」といわれるが、若者が何に価値を感じるかを知ることが、彼らを市場に引き込む鍵となる。(菅田一英)
日本農業新聞