A東京のアウェーでの連勝を16でストップする会心の勝利、千葉ジェッツの富樫勇樹は「プレーオフと思ってプレーしました」
富樫のクラッチタイムの連続スリーで勝利を引き寄せる
1月31日、千葉ジェッツはアルバルク東京との激闘を75-74で制し、連勝を8に伸ばした。 スコア通りの接戦だっため勝敗を分けた要因はいくつかあるが、A東京の指揮官、デイニアス・アドマイティスが「終盤の勝負どころで富樫選手に2本の3ポイント決められました」と敗因の一つに挙げたことからも、富樫勇樹のパフォーマンスが勝利に繋がったことが分かる。 富樫は14得点を挙げたが、フィールドゴール成功率は26.7%と決して精度は高くなかった。それは小酒部泰暉のフェイスガードやスイッチをしないファイトオーバーの守り方に苦しんだ結果で、アドマイティスヘッドコーチも「富樫選手をいかに抑えるかが、千葉戦のキーポイントでした。小酒部選手は素晴らしい仕事をしてくれた」と評価している。 それでも富樫は1点リードの最終クォーター中盤に、スクリーンでマークをはがしてセバスチャン・サイズ、アルトゥーラス・グダイティスとのマッチアップを作り出し、連続でプルアップスリーを沈めた。拮抗した展開の中、リードを一気に3ポゼッションに広げ、ファウルゲームのフリースローもしっかり決めて1点差での勝利をもたらした。 富樫はオフェンスについて「いろいろな選手が作戦に絡むことができたら1番良い」と言い、ボールを散らしてチームオフェンスを遂行することを理想としている。だが、試合終盤のクラッチタイムに関しては、自身が個人技で打開したようにその優先順位が変わり、スコアリング能力が高い選手の選択を尊重するべきと持論を展開した。 「第4クォーターはああいう戦い方一番良いと思っています。綺麗にボールを回そうとして、最終的にベストじゃないボールハンドラーでプレーが終わることの方が悪いというか、特に試合の最後のほうにそうなるのは好きではないので。試合を通してしっかりボールを回して、相手のマッチアップだったり、確率の高いところ出していけたらいいとは思いますが、4クォーターの最後の部分に関しては違います」