復調の要因のひとつはレヴァンドフスキ宅でのBBQ！？ [写真]=Getty Images

　シャビ監督が今シーズン限りでの退任を明言してから、バルセロナの成績が向上している。スペイン紙『アス』は、その要因のひとつに“結束力”を挙げた。 　スーペルコパ・デ・エスパーニャとコパ・デル・レイのタイトルを失い、ラ・リーガでは首位との勝ち点差が『7』に開いた今年1月末、『6月30日をもってバルセロナの監督を退任することを発表したい』とシャビ監督は辞任の意志を表明した。2021年11月に就任した後、失われつつあった“バルサイズム”の再興と4年ぶりのラ・リーガ優勝を達成したものの、名門復活という大計は志半ばで途絶えることに。ただ、退任発表前の公式戦10試合で6勝1分3敗だったのが、発表後は公式戦10試合で7勝3分と“まだ死んでいない”ことを証明している。 　そんな復調を遂げているバルセロナだが、要因のひとつは“結束力”を高めることができたからという。『アス』は、若手選手の台頭とベテラン選手の意地、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの復帰などスポーツ的な要素もあるとした上で、「人間的な要素がある」と指摘。指揮官の退任発表直後に、FWロベルト・レヴァンドフスキ宅で行われた決起集会について「魔法のバーベキュー」と形容した。同会はレヴァンドフスキの妻アナさんが発案し、同選手がチームメイトに参加を呼びかけると、全員が出席したとのこと。そうして開かれた昼食会が、奮起を促すものになったと見解を示した。 　また、「ともに走り、ともに苦しむのがチームだ。彼らはレヴァンドフスキのアイデアを繰り返した」とし、先月7日に32歳の誕生日を迎えた主将MFセルジ・ロベルトを祝うための昼食会が、クラブハウスで開かれたことにも触れている。 　バルセロナの復調に呼応するように、レヴァンドフスキも昼食会以降の公式戦で7得点3アシストと調子を上げてきている。ピッチ内外で率先してチームをまとめるベテランが、反撃のキーマンになりそうだ。