尾道市の長江小旧校舎、最後の「登校」 11月17日に開放「思い出にふれて」
広島県尾道市長江の長江小旧校舎が17日、来春の閉校に向けた記念事業の一環として開放される。耐震強度不足のため2021年春に仮校舎へ移り、旧校舎の使用を中止している。緊急時に円滑に避難できるよう混雑を回避し、ヘルメット着用の条件で市教委が許可した。 ヘルメット約90個を用意し、午前11時~午後1時に開放する。1963~65年に完成した鉄筋コンクリート4階建て校舎の廊下や階段、教室の一部を見学する。市教委職員が混雑具合をみて入場を止めたり、すいている階に誘導したりする。 見学を希望する卒業生たちの声を受け、保護者たちでつくる閉校記念事業実行委員会が、長江公民館の秋まつりに合わせて企画した。予約不要。 来春には土堂小、久保小と統合する「尾道みなと小」が、仮校舎のある長江中の敷地に開校する。実行委は「校内に入れる最後の機会。最後の登校をして懐かしい思い出にふれてほしい」と来場を呼びかけている。実行委事務局☎0848(37)9656。
中国新聞社