目黒蓮・二宮和也主演作に年下ツンデレ彼氏、サレ妻…視聴率とは違う夏のネットバズり5作品
夏ドラマも多くの作品が佳境に入った。今回はその中で、視聴率ではなくネット上でバズった作品にフォーカスしたい。すると、視聴率だけでは測れない、意外な作品に注目が集まっていることが分かる。 【別カット】各ドラマの人気動向…Googleトレンドでのウェブ検索数の比較グラフ まず9月10日の執筆時点において、視聴率だけを見ると、二宮和也主演の『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)が全話の平均世帯視聴率11.2%で、唯一の2桁を記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下、同)。目黒蓮(Snow Man)主演の『海のはじまり』(フジテレビ系)が同7.3%と続き、それ以降は、松本若菜主演の『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)、小池栄子と仲野太賀主演の『新宿野戦病院』(フジ系)、松下奈緒主演の『スカイキャッスル』(テレビ朝日系)が6%台で接戦となっている。以上が視聴率のトップ5だ。 一方、若者やドラマをじっくり見るコアファンを中心に視聴者を増やしている見逃し配信サービス・TVerのお気に入り登録数を見ると、『海のはじまり』が197万でトップを独走。2位は『ブラックペアン』で126.3万、3位は『西園寺さんは家事をしない』で106.3万。順番こそ違うがここまでは視聴率トップ3と同じで、かつ100万台を突破している。 視聴率と傾向が異なったのは4位と5位。松本まりか主演『夫の家庭を壊すまで』(テレビ東京系)がお気に入り登録数97.1万、渡辺翔太(Snow Man)と中村アン主演『青島くんはいじわる』(テレ朝系)が95.5万となっている。トップ3がすべてゴールデン・プライム帯作品であるのに対し、どちらも23時台と深夜帯作品だ。 『夫の家庭を壊すまで』では、夫に裏切られたサレ妻の復讐劇で松本が怪演を見せ、お茶の間のテレビでは見づらい作品がネット視聴されているものと思われる。『青島くんはいじわる』は、登録数トップの『海のはじまり』同様、Snow Manメンバーが主演であることが大きい。とは言え作品自体もきちんと話題性があり、『海のはじまり』では、目黒演じるシングルファーザーの葛藤や父性の芽生えが繊細に描かれ、『青島くんはいじわる』では、渡辺演じる年下ツンデレイケメン彼氏との胸キュンと予想外の展開に引き付けられる。