ビットコイン、米大統領選前に7万ドルに迫る──未決済建玉は記録的な6兆円規模
より広範な市場ラリー
ビットコインの急上昇は、暗号資産市場全体の価格上昇につながった。 ソラナは、投機的なミームコインの熱狂がネットワークに戻ったため、7%超の上昇。なお、今回は人工知能がテーマとなっている。また、イーサリアム(ETH)、カルダノ(ADA)、バイナンスコイン(BNB)、エックス・アール・ピー(XRP)は最大4%上昇し、主要なミームコインであるドージコイン(DOGE)とシバイヌコイン(SHIB)は3%上昇した。 エイプコイン(APE)は、本記事執筆時点で過去24時間に21%上昇し、中型銘柄の中で市場の成長をリードし、ネイティブブロックチェーンネットワークエイプチェーン(ApeChain)のデビューを歓迎した。トレーダーの間では、新しいネットワークでトークンが発行されるにつれてエイプコインの使用が増加する可能性があると予想されているが、安定した長期的な使用となるかはまだ未知数である。
米国大統領選挙に注目
現地時間11月5日に予定されている米国大統領選挙に注目が集まっており、トレーダーは今後数日間で相場が上昇すると予想している。 ポリマーケット(Polymarket)の賭け手は、共和党のドナルド・トランプ氏に60%のオッズを付け、民主党のカマラ・ハリス(Kamala Harris)氏に39%のオッズを付けている。 「米国の選挙結果に注目が集まる中、暗号資産にとって最も好ましい結果は、トランプ氏の勝利と共和党の(下院と上院の)制覇であり、トランプ・ヴァンスのコンビが支持するデジタル資産改革計画が議会を通過する現実的な可能性を持つことだ」とSOFAのファン氏はCoinDeskに語った。 シンガポールを拠点とするQCPキャピタルのトレーダー陣は週末の放送で、日本と中国のマクロ経済要因と米国の選挙が相まって、ビットコイン価格が上昇すると述べている。 「日本では、インフレは依然として弱く、総合インフレ率は3.0%から2.5%に低下している」とQCPのトレーダーは放送で述べた。 「市場の予想では、日銀が近いうちに金利を引き上げる可能性は低く、現在150を下回っている米ドル/円の上昇につながっている。 「一方、中国は、経済成長の回復と住宅市場の暴落阻止を目的とした措置の一環として、中央銀行が9月末に金利を引き下げた後、基準貸出金利を引き下げた」と同トレーダーは述べた。 「米国株は史上最高値に近づき、日本円は新たな弱気傾向にあるため、米国大統領選挙が近づくにつれてリスクオンのセンチメントは強まるばかりだ。これによりリスク資産が上昇し、アップトーバー(伝統的に値上がりが多い10月のことを指す)のストーリーがサポートされるだろう」と、ビットコインの歴史的に強気な10月の季節性に言及して、同メモは締めくくられた。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:Bitcoin Nears $70K Amid Record Open Interest at $40B as Trump-Harris Election Nears
CoinDesk Japan 編集部