【ラグビー】高校日本代表、U19イタリア代表に惜敗。24日再戦へ城主将「必ず勝って日本に帰りたい」
イタリアに遠征中の2023年度高校日本代表は現地時間3月20日、カルヴィザーノでU19イタリア代表と対戦し、20-22で敗れた。 前半11分、イタリアがフィジカル強いFWを活かしてタテを突いたあとボールを動かし、FBがブレイクしてオフロードでつなぎ先制。日本は17分にも相手にトライを許し、10点ビハインドとなった。 危険なプレーをしたイタリアの選手にイエローカードが出て数的有利だった時間帯、日本はSH井上達木(佐賀工業)のペナルティゴールによる3点のみで終わったが、その後、2度のピンチを粘り強いディフェンスでしのぎ、後半の戦いにつなげた。 3-10で折り返した日本は後半早々、ブレイクダウンの奮闘があって敵陣深くに入り、ラインアウトからモールで押し込み、トライ。コンバージョンも成功で同点に追いついた。そして、7分にもブレイクダウンで圧力をかけて相手の反則を引き出し、敵陣深くのラインアウトへと移り、モールで押しきり勝ち越しに成功した。出足の速いディフェンスでもイタリアにプレッシャーをかけ続けた日本は、24分にも敵陣深くに入ると、ラインアウトからのモールは止められたものの、密集からPR前田麟太朗(桐蔭学園)が抜けてゴールへ突進し、3連続トライとなった。 しかし、イタリアも28分にラインアウト・モールでやり返し、3点差となると、終盤の33分、またしても青いジャージーが日本陣内深くに入り、FWでゴールに迫ったあと、キックパスから逆転トライを奪い、これが決勝点となり、日本は惜敗となった。 高校日本代表の高橋智也監督は、「選手26人全員が、16日の試合(U18イタリア代表に24-45で敗北)から見違えるほど大きく成長してくれました。この3日間の取組みが間違っていないことを証明してくれました。それとともに、テストマッチを勝つという難しさも感じてくれたと思います」とコメント。 キャプテンのNO8城央祐(桐蔭学園)は、「前半は相手の攻撃に受け身に回りトライを取られてしまいました。慣れないナイターゲームやグラウンドがスリッピーだったことの影響もあったと思いますが、後半は対応できました。自分たちの最大の武器である低く速いディフェンスは機能したし、ラインアウトモールで得点もできたことも自信になります」とこの日の試合を振り返り、24日の再戦(最終戦)へ向け、「細かな部分を修正して次回は必ず勝って日本に帰りたいと思います」と決意を述べた。