センバツ広陵・呉 選手紹介/1 広陵・河野佳投手/呉・沼田仁投手 /広島
<第91回選抜高校野球> 第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)は3月23日、阪神甲子園球場で開幕する。17年ぶりの県勢ダブル出場を決めた広陵と呉は昨秋の県大会決勝で接戦を演じ、中国大会でともに結果を残した。両校の主なメンバーを紹介する。【隈元悠太、元田禎】 ◇直球武器の本格右腕 広陵・河野佳(かわのけい)投手(2年) 昨秋から背番号1を背負う本格派右腕だ。最速148キロの直球が武器で、公式戦13試合で53回1/3を投げ、奪三振46を記録する。 入学以来、原因不明の不調で苦しんだ。球速は130キロに届かず、投球フォームも安定しなかった。そんなとき、中井惇一副部長に「自分の思うように投げてみろ」と言われ、気持ちが吹っ切れた。体が縮こまっているのに気づき、「長い暗闇」から脱した。 練習では、常に実戦を想定して取り組む。「甲子園では直球でグイグイ押し、相手打線を封じ込めたい」と言葉に力を込める。広島市立大州中学出身。 ◇勇気持って内角攻略 呉・沼田仁(ぬまたじん)投手(2年) 1年生大会準決勝で広陵にコールド負けし、「いつかリベンジしたい」と思っていた。昨秋の県大会決勝では広陵に1-2と惜敗したものの、「闘争心が身につき、納得がいく投球ができた」と話す。 押しも押されもせぬエース。最速130キロの直球とスライダーを軸に、打者のタイミングを外す。「勇気を持って内角を攻めるのが課題」と言い、制球力を付けるため、タイヤ引きなど下半身の強化に余念がない。 「球速、制球力、マウンド度胸のどれもすごい」と、プロ野球・巨人の菅野智之投手に憧れる。東広島市立西条中学出身。