大分1区の得票結果

　27日、投開票された衆院選で、大分県内3小選挙区は、自民党が1議席を失った。1区は吉良州司さん（66）、2区は広瀬建さん（50）の無所属2人が激戦を制し、3区は自民の岩屋毅さん（67）が与党の議席を死守した。県選挙管理委員会がまとめた小選挙区の投票率は55・42％で、前回（57・26％）を1・84ポイント下回り、記録が残る1946年以降、最低となった。 【写真】支持者らとハイタッチする吉良さん

大分1区

　大分市のホテルでは、テレビで吉良さんの当選確実のニュースが流れると、支持者から歓声と大きな拍手が起こった。吉良さんは「支援してくれた人や支援の輪を広げてくれた人ら全てに厚くお礼を申し上げる」と話し、贈られた花束を手に万歳を繰り返した。

　2021年の前回選に続き、比例復活のない無所属での出馬だった。選挙戦では「草の根」を合言葉に市内をくまなく回り、個人演説会では「政党のしがらみから決別し、支持率を気にせず国民のための政策を訴えてきた」と強調。自民党を「金権体質」「業界優先体質」「世襲体質」と批判し、「『失われた30年』をもたらした自民党にノーを突きつける選挙だ」と訴えてきた。

　連合大分の推薦や、立憲民主、社民党県連の支援、国民民主党県連の支持も受け、労働組合票も手堅くまとめた。