【日経平均株価考察】日経平均は3万9000円を割り込む。地政学リスクの高まりにも注意
25日移動平均線を割り込むが下値は限定的
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は日々の上下はありながらも、週を通じて終値ベースで4万円台を維持し、底堅さを感じました。先週はそこからさらに上放れることができるかどうかがポイントでした。 実際には週初1日(月)から大きな陰線となってローソク足の実体が25日移動平均線付近まで下落します。その後は25日線付近でもみ合う動きでしたが、週末5日(金)に、窓をあけて下落して寄り付くとそのまま陰線となりさらに値を下げました。 今後の展開はどうなるでしょうか。先週大きく下げて若干心配なところですが、ここからつるべ落としのように下落することも考えにくいところです。先週も、直近の押し安値である3月12日の安値(3万8271円)付近では押し目買いが入りました。このあたりや心理的節目である3万8000円を割らない限り、押し目買い狙いでいいでしょう。 現状は25日線が4万円付近にあります。今週まずはこのあたりを回復したいところ。さらに直近の戻り高値である3月22日の高値(4万1087円)を超えれば、視界は上に広がります。
参考資料
・日本経済新聞 日経平均株価
下原 一晃