【開幕特集】クラブ初の快挙を達成するため目標を「J1昇格」に設定。ロアッソ熊本の注目は日本の未来のエース候補・道脇豊|J2リーグ
2024シーズンの明治安田J2リーグ各クラブとキーマンを紹介する。 【動画】吉田麻也と語るこれからのJリーグやブンデス注目チーム|内田篤人のFOOTBALL TIME
チーム紹介
J1参入プレーオフで決勝まで勝ち進み、J1が現実的に見えた一昨季とは対照的に、昨季のリーグ戦では残留争いを強いられる苦しいシーズンになってしまった。ただ、天皇杯ではベスト4進出を果たし、数多くの主力を引き抜かれながらもチームを建て直した大木武監督の手腕を改めて証明するシーズンになった。 大木体制5シーズン目を迎える今季も、攻撃の軸だった平川怜や島村拓弥をJ1クラブに引き抜かれたが、既存戦力の流出を最小限に食い止め、大卒ルーキーを中心に新戦力を補強した。目標を「J1昇格」に設定した今季、一昨季を上回る順位でフィニッシュし、クラブ初の快挙を成し遂げるシーズンにできるか注目だ。
注目選手紹介:上村 周平
生年月日:1995年10月15日(28歳) 昨季成績:40試合2ゴール 地元クラブの熊本で下部組織の頃から在籍してきたワンクラブマンは、トップチーム昇格後も地道に出場機会を獲得してきたが、J2昇格初年度の一昨季はクラブが躍進を見せる中、出場数が大きく減らしていた。 だが、昨季は、ボランチの主軸として前線と最終ラインを繋ぎ合わせる替えの効かない存在感を発揮。自己最多の40試合に出場し、再び輝きを取り戻すシーズンになった。新たなクラブのリーダーとして主将を務める今季、特徴的な熊本のスタイルの中でキーマンになるのは間違いない。一筋を貫く特別なクラブを悲願のJ1昇格に導いていけるか注目だ。
注目選手紹介:道脇 豊
生年月日:2006年4月5日(17歳) 昨季成績:18試合0得点 クラブ史上初の飛び級でプロ契約を締結し、初めてプロ選手として臨んだ昨季は、天皇杯3回戦でプロ初得点を記録したが、夏が終えた頃に右鎖骨骨折という怪我にも苦しみ、リーグ戦の方では初得点という結果を残すことはできなかった。 それでも昨年行われたU-17アジアカップでは、4ゴールをマークし、日本のアジア連覇に貢献。日本の未来のエース候補としての期待は大きい。今年の4月で高校3年生になる18歳が今季、チームのエースに台頭することができるか。今季のブレイク候補の一人として熊本の29番には大注目だ。