松本潤“独立”の背景に日曜劇場とCM 残る大野、櫻井、相葉は今後どうするのか
退所後の作品は「99.9」
松本の作品は「99.9-刑事専門弁護士-」の第3弾になるという。 「俳優側は役柄や印象が固定されてしまうので続編をあまり好まないが、局側としては高視聴率が見込める作品だから、やりたい。来年の1月クール(冬ドラマ)になるようだ」(同・大手芸能事務所幹部) デイリー新潮は4月19日付で「『株式会社嵐』設立は独立への布石」と報じ、「旧ジャニーズ事務所へのペナルティがカギ」と伝えた。先に退所した二宮がペナルティから解放され、仕事が順調だから、ほかのメンバーも退所を視野に入れるのはごく自然な流れである。 二宮は大河ドラマ「光る君へ」などNHKドラマへの出演も取りざたされている。不思議な話ではない。だが、松本はスタート社を出ないと同局への出演も不可能だった。NHKが局としてスタート社のタレントの起用停止を続けているからだ。 俳優としての松本にとって、ドラマ王国のNHKにこのまま出演できないとなったら、痛いどころの騒ぎではない。それは昨年の大河ドラマ「どうする家康」に主演した松本が一番よく知っているはず。退所は自明のこととすら言えた。 NHKのスタート社へのペナルティの理由は性加害の補償問題が解決していないためなのは知られているとおり。5月中旬時点で性加害の被害申告者は989人いるが、補償支払完了者は395人にしか達していない。 NHKはスマイル社とスタート社の独立性についても気にしている。旧ジャニーズ事務所の社長だった藤島ジュリー景子氏(57)は補償に専念すると公言したが、両社に関わるグループ企業4社の会長をまだ務めている。両社が完全に分離しているとは言いがたい。 このままではスタート社のタレントは、いつからNHKに出られるのか分からない。所属タレントたちは不安を抱いているだろう。 CMの問題もある。二宮はJCBカードのCMが昨年9月に一度は終了したものの、4月に再開した。退所効果である。一方、松本潤は第一三共などのCMが止まったまま。しかし、スタート社を離れれば状況が変わる。 「退所次第、CM契約が交わされることが決まっている。2社になるようだ」(別の芸能事務所のCM担当者)