心願成就し幸多く 平泉・中尊寺で金盃披き
平泉町の中尊寺(奥山元照貫首)で8日、元日から1週間続いた修正会(しゅしょうえ)の祈とう結願を祝う「金盃披(きんぱいびら)き」が行われ、参列者の代表が金盃に注がれた清酒を飲み干し、新年の招福や五穀豊穣(ほうじょう)、心願成就を願った。 修養道場光勝院の仏堂に町内外から約100人が参列。修正会の結願法要後、導師を務めた奥山貫首は「正月は前年の心の乱れを整え、新たな一歩を踏み出す月。それぞれが心願成就し幸せな年となることを願う」とあいさつした。 平泉喜桜会の会員5人による祝謡「秀衡」に続き、酒だるの鏡開きが行われ、若い僧侶が金色のひしゃくで清酒を金盃に注ぎ、同寺代表3人と青木幸保町長ら参列者代表3人がそれぞれ飲み干した。回し飲みによる感染症防止の観点から、一般参列者には2024年と同様0・5合(90ミリリットル)升が使用された。