センバツ高校野球 別海が応援団優秀賞 「最東端」から1300キロ 1600人集結 /北海道
◇大阪・枚方市民も 31日に閉幕した第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)で、21世紀枠で初出場した別海が応援団賞の優秀賞に選ばれた。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 別海はセンバツ史上最東端の出場校。別海町から阪神甲子園球場までの距離は、約1300キロある。だが、試合当日は、生徒や保護者、町民のほか、友好都市の大阪府枚方市民など約1600人の大応援団がアルプススタンドを埋めた。 大応援団は、そろいの白ジャンパーに緑の帽子とメガホンで、九回まで途切れず声援を送った。ブラスバンドは、別海の吹奏楽部員に加え、卒業生や保護者も所属する地元の吹奏楽団、隣町にある標茶高の吹奏楽局員が助っ人として参加。約40人で演奏を披露した。 大会本部は「遠隔地にもかかわらず、地元住民も多数加わった白と緑の応援団には迫力があった」などと評価した。 別海の織井恒校長は「本校には応援団がなく要領も分からない中で、標茶町や枚方市の方々まで急きょ集まり、即席の応援団で熱心に応援してくれた。皆の思いがつながった結果で、ありがたい」と喜んだ。【後藤佳怜】