ホストに借金の女性に風俗店紹介、スカウトグループの男5人逮捕…職業安定法違反の疑い、数億円得たか
SNSで勧誘した女性を風俗店に紹介したとして、警視庁は19日、東京都新宿区西新宿、職業不詳の遠藤和真容疑者(33)ら男5人を職業安定法違反(有害業務への職業紹介)容疑で逮捕したと発表した。遠藤容疑者を中心とする違法スカウトグループが、ホストクラブにツケ払いの借金を抱えた女性らを全国の風俗店計約350店にあっせんし、数億円の紹介料などを得たとみている。
発表によると、5人は2022年7月~今年4月頃、X(旧ツイッター)で知り合った20~30歳代の女性4人に対し、大分県別府市の風俗店での仕事を紹介した疑い。逮捕は18日。
遠藤容疑者は、「アクセス」というスカウトグループのリーダーで、約160人のスカウトが、借金を抱えてXに「出稼ぎ希望」などと投稿している女性らに連絡を取っていた。
スカウトらは女性から送らせた顔写真や本人確認書類の画像、年齢などの情報を、全国の風俗店に一斉に共有。賃金面などで好条件を提示した店に女性をあっせんしていたという。
警視庁は、遠藤容疑者が風俗店から紹介料や顧問料をレターパックを使って現金で回収し、一部をスカウトに分配していたとみている。スカウトの中には、サッカーJ2の下部組織に所属していた大学生や飲食店経営者らがいたという。