元妻が「覚醒剤を買うよう頼まれた」と証言 田辺市資産家殺害事件
テレビ和歌山
6年前の平成30年、紀州のドン・ファンと呼ばれた田辺市の資産家の男性を殺害したとして殺人の罪などに問われている元妻の須藤早貴被告に対する裁判員裁判は今日から被告人質問が始まり須藤被告は男性から覚醒剤を買うよう頼まれたなどと証言しました。
この事件は、6年前の平成30年5月24日、田辺市朝日ヶ丘の会社役員、野﨑幸助さん当時77歳が自宅で、急性覚醒剤中毒で死亡したもので、当時妻だった須藤早貴被告28歳が野﨑さんに致死量を超える覚醒剤を口から摂取させ、殺害したとして、殺人と覚醒剤取締法違反の罪に問われています。 初公判で、須藤被告は「私は社長を殺していません」などと述べ無罪を主張し裁判では、これまでに覚醒剤の密売人など28人に対する証人尋問が行われてきました。
和歌山地方裁判所では今日から被告人質問が始まり、弁護側の質問に対し須藤被告が野﨑さんと知り合い、結婚に至った経緯や野﨑さんなどとのやり取りについて須藤被告が答えました。 須藤被告は、平成29年12月、野﨑さんと田辺市で初めて会った日に100万円を渡されて「結婚してください」と言われ、毎月100万円を受け取ることや田辺市に住まないことなどを条件に翌年の2月に入籍したことなどを説明しました。 また、野﨑さんから性的な行為を求められた際、野﨑さんから「ダメだから覚醒剤でも買ってきてくれませんか」と言われ、20万円を渡された後、平成30年の4月7日に覚醒剤を裏サイトで注文、「田辺市内で密売人から受け取った」と話しました。 また、野﨑さんからは「あれ使い物にならんニセモンや。もうお前には頼まん」などと言われたということです。 被告人質問は、今日を含め3日間予定されていて、次回は検察側からの質問が行われることになっています。 なお、裁判は、今月18日に結審し、来月12日に判決が言い渡される予定です。
テレビ和歌山