壁に貼ったバナナに9億円超、中国の仮想通貨起業家が落札
(見出しの漢字表記を修正しました) Daniel Trotta [20日 ロイター] - 競売大手サザビーズは、20日に行われたオークションで壁にテープで貼り付けたバナナが620万ドル(約9億6000万円)で落札されたと発表した。これはイタリア人芸術家マウリツィオ・カテラン氏の作品「コメディアン」で、中国の仮想通貨(暗号資産)関連の起業家でトロンブロックチェーンの創設者であるジャスティン・サン氏が落札した。 作品は2019年、アート・バーゼル・マイアミビーチで披露。見物人が殺到したことから、安全のため作品が撤去される騒ぎとなった。 予想落札価格は最高150万ドルだった。入札は80万ドルから始まり、開始約5分後に520万ドルプラス手数料で落札されたという。 サン氏は「これは単なるアート作品ではない。アート、ミーム、仮想通貨コミュニティの世界をつなぐ文化現象を表している。この作品は将来、より多くの考えや議論を喚起し、歴史の一部になる」と語った。 支払いは仮想通貨で実施した。この作品は生のバナナを使用しており、時間がたつにつれ腐ってくるため、買い手がそのつど新しいバナナと交換する必要があるという。サン氏は、バナナを食べるとしている。