トランプ前米大統領が起訴された不倫口止め疑惑に絡む事件で、ニューヨーク州高裁は９日、トランプ氏側による１５日の初公判の延期要請を再度棄却した。写真はニューヨーク州最高裁判所前で２月撮影（２０２４年　ロイター/Andrew Kelly）

Luc Cohen ［ニューヨーク　９日　ロイター］ - トランプ前米大統領が起訴された不倫口止め疑惑に絡む事件で、ニューヨーク州高裁は９日、トランプ氏側による１５日の初公判の延期要請を再度棄却した。 同高裁は前日、この疑惑に絡む業務記録改ざん事件でトランプ氏側から出されていた初公判の延期要請を却下していた。 トランプ氏側の弁護人は口頭弁論で、かん口令にトランプ氏が異議を唱える機会を与えるため、公判を遅らせるべきだと訴えていた。 高裁判事は公判延期要請を即座に棄却したが、かん口令に対するトランプ氏側の異議申し立てについては判事全員で別途検討するとした。 弁護人はかん口令について、潜在的な証人によって発せられた批判に同氏が反論できるようにするため、修正されるべきだと主張した。 かん口令は、潜在的な証人や裁判所の係員、検察当局個人を攻撃する発言を禁じる内容であり、判事や司法長官に対するトランプ氏の発言は制限していない。