ディズニープラスで早くも見られる2024年劇場公開作まとめ【大ヒット作からオスカー受賞作まで】
数々のヒット作が誕生し、大きな盛り上がりを見せた2024年の映画界。そんな1年を彩った話題作が、ディズニーがグローバルで展開する定額制公式動画配信サービス「ディズニープラス」では早くも配信中だ。アニメ映画史上最高のヒットをたたき出したピクサー作品や、シリーズ最高の興行収入を記録したMCU作品、さらにアカデミー賞に輝いた良質作品まで、ぜひ年末年始にたっぷり満喫してみてはいかがだろうか。 【フォトギャラリー】ディズニープラスで早くも見られる2024年劇場公開作一覧 ●「哀れなるものたち」 「女王陛下のお気に入り」のエマ・ストーンとヨルゴス・ランティモス監督が再集結し、スコットランドの作家アラスター・グレイの同名ゴシック小説を映画化。第96回アカデミー賞では、ストーンが「ラ・ラ・ランド」に続く2度目の主演女優賞に輝いたほか、衣裳デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞の計4部門で受賞した。 自ら命を絶った不幸な若き女性・ベラ(ストーン)は、天才外科医ゴドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)の手によって、自らの胎児の脳を移植され、奇跡的に蘇生。ゴドウィンの庇護の下、ベラは日に日に回復するが、「世界を自分の目で見たい」という強い好奇心に導かれ、放蕩者の弁護士ダンカン・ウェダバーン(マーク・ラファロ)の誘いにのり、生まれて初めての大冒険に出る。やがて貪欲に世界を吸収していくベラは、平等と自由を知り、時代の偏見から解き放たれていく。 ●「ネクスト・ゴール・ウィンズ」 タイカ・ワイティティ監督が、第92回アカデミー脚色賞を受賞した「ジョジョ・ラビット」の製作スタジオ、サーチライト・ピクチャーズと再タッグを組んだ感動のヒューマンドラマ。14年に「ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」としてドキュメンタリー映画化もされた実話をベースに、独自の世界観とユーモアを盛り込んだ。 2001年、ワールドカップ予選史上最悪の0対31の大敗を喫して以来、1ゴールも決められていない米領サモアのサッカー代表チームに、次の予選が迫っていた。破天荒な性格でアメリカを追われた鬼コーチ、トーマス・ロンゲン(マイケル・ファスベンダー)が立て直しを図り、勝利に向けて奮闘する。米領サモアのサッカー協会会長・タヴィタをオスカー・ナイトリー、ロンゲンの元妻・ゲイルをエリザベス・モスが演じた。 ●「異人たち」 2023年に亡くなった日本を代表する名脚本家・山田太一さんの長編小説「異人たちとの夏」を、「荒野にて」「さざなみ」のアンドリュー・ヘイ監督が映画化。1988年に日本でも映画化された喪失と癒やしの物語を、現代イギリスに舞台を移し、感性あふれる脚色と演出で描き出す。 12歳の時に交通事故で両親を亡くし、ロンドンで孤独な人生を歩んできた40歳の脚本家・アダム(アンドリュー・スコット)は、両親の思い出をもとにした脚本の執筆に取り組んでいる。ある日、幼少期を過ごした郊外の家を訪れると、そこには30年前に他界した父と母が当時のままの姿で暮らしていた。それ以来、アダムは足しげく実家に通っては両親のもとで安らぎの時を過ごし、心が解きほぐされていく。その一方で、彼は同じタワーマンションの住人である謎めいた青年・ハリー(ポール・メスカル)と恋に落ちるが……。 ●「オーメン ザ・ファースト」 6月6日午前6時に誕生した、頭に「666」のアザをもつ“悪魔の子”ダミアンに翻ろうされる人々の恐怖を描き、世界的ヒットを記録した1976年公開の名作ホラー「オーメン」(リチャード・ドナー監督)の前日譚。ダミアン誕生にまつわる秘密を明かす新たな恐怖の物語が展開する。 イタリア・ローマのとある教会を舞台に、ダミアン誕生を阻止しようとする者たちが次々と惨たらしい死を遂げていく。修道女になるために教会で奉仕するアメリカ人のマーガレット(ネル・タイガー・フリー)は、恐怖で人々を支配するため、悪の化身を生み出そうとする教会の陰謀を知る。全てを明らかにすると決意した彼女に、さらなる戦慄の真実が襲いかかる。ビル・ナイ(「生きる LIVING」)、ソニア・ブラガ(「蜘蛛女のキス」)、ラルフ・アイネソン(「ウィッチ」)らが共演する。 ●「猿の惑星 キングダム」 SF映画の金字塔として名高い「猿の惑星」の“完全新作”として、新たな衝撃のストーリーが展開。「ゼルダの伝説」実写映画の監督にも抜てきされたウェス・ボールと、「アバター」シリーズを手がけた最高峰のVFXスタジオ・WETAがタッグを組み、現在から300年後、支配者が人間から猿へと移り変わった衝撃的な世界を舞台に、猿と人間の“共存”か、猿の“独裁”か――困難な選択をめぐる衝突を、圧倒的なスケールで描いた。 300年後、荒廃した世界で人類は退化し、高い知能と言語を得た猿たちが、地球の新たな支配者となっていた。そして一部の野心的な猿たちが、巨大な帝国(キングダム)を築こうとしていた。帝国の冷酷な独裁者であるプロキシマス・シーザー(ケビン・デュランド)によって故郷の村を滅ぼされた若き猿・ノア(オーウェン・ティーグ)は、ノヴァと名付けた人間の女性(フレイヤ・アーラン)と出会う。ノヴァは退化した人間たちのなかで誰よりも賢いとされ、プロキシマス・シーザーの一派から狙われていた。 ●「インサイド・ヘッド2」 人間が抱く“感情たち”の世界を舞台にした冒険ファンタジーで、第88回アカデミー長編映画賞に輝いた「インサイド・ヘッド」の続編。世界中に感動と共感を巻き起こし、「アナと雪の女王2」を上回り、アニメーション映画として歴代最高の興収を記録した。 ある日、高校入学を控え人生の転機に直面した少女ライリーの頭のなかで、謎の警報が鳴り響く。戸惑うヨロコビたちの前に現れたのは、最悪の未来を想像してしまう“シンパイ”、誰かを羨んでばかりいる“イイナー”、常に退屈&無気力な“ダリィ”、いつもモジモジして恥ずかしがっている“ハズカシ”という、大人になるための新しい感情たちだった。 ディズニープラスでは、本編の配信に加えて、5つの未公開シーンと2つのボーナスコンテンツを追加。新たに誕生した全4話構成のアニメシリーズ「『インサイド・ヘッド』の世界より ライリーの夢の製作スタジオ」も配信されている。 ●「デッドプール&ウルヴァリン」 「デッドプール」シリーズ第3弾で、型破りな“無責任ヒーロー”デッドプールが、「X-MEN」シリーズで活躍した“最恐アウトロー”ウルヴァリンとタッグを組んで暴れまくる、過激なアクションエンタテイメント。全世界累計興収は、11億5144万ドルを達成し、「ジョーカー」(19)を抜き去り、R指定映画の興収歴代1位を獲得。日本でもシリーズ歴代最高の興収を記録した。 人体実験で、自らの容姿と引き換えに不死身の肉体を手に入れた元傭兵のウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は、日本刀と拳銃を武器に、過激でアクロバティックな戦闘スタイルのデッドプールとして戦い続けてきた。戦う理由はあくまで超個人的なものだったが、そんな彼が世界の命運をかけた壮大なミッションに挑むことになる。早速、デッドプールはウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)に助けを求めるが、彼はある理由で、いまは戦いから遠ざかっていた。 ●「憐れみの3章」 「女王陛下のお気に入り」「哀れなるものたち」に続いてヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンがタッグを組んだ、“愛と支配をめぐる”異色アンソロジー。「自分の人生を取り戻そうと格闘する、選択肢を奪われた男」「海で失踪し帰還するも別人のようになった妻を恐れる警官」「卓越した宗教指導者になるべく運命付けられた特別な人物を懸命に探す女」という3つの物語が、不穏さを漂わせながらもユーモラスに描き出される。 3つの物語のなかで同じキャストがそれぞれ異なる役どころを演じる点も、本作のユニークな特徴だ。「哀れなるものたち」にも出演したウィレム・デフォーやマーガレット・クアリーのほか、「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のジェシー・プレモンス、「ザ・ホエール」のホン・チャウ、「女王陛下のお気に入り」のジョー・アルウィンが共演し、プレモンスが第77回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した。 ●「エイリアン ロムルス」(25年1月1日配信) SFスリラーの金字塔「エイリアン」(1979)の“その後の物語”を、シリーズの創造主であるリドリー・スコットの製作で映画化。光の届かない採掘コロニーで、過酷な生活を強いられる6人の若者たちが、老朽化した宇宙ステーション“ロムルス”に眠る脱出ポッドの奪取を試みるが、そこには人間に寄生し、猛スピードで進化するエイリアンが待ち構えていた。「ドント・ブリーズ」で世界中を震え上がらせた鬼才フェデ・アルバレスが監督を務めている。 なお、ディズニープラスでは「エイリアン」をはじめ、「エイリアン2」「エイリアン3」「エイリアン4」、クロスオーバー作品の「エイリアンVS.プレデター」「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」、前日譚シリーズの「プロメテウス」「エイリアン コヴェナント」も配信されている。