専門家がアドバイス!中学受験の母メンタルの保ち方【時期別】|STORY
【先輩ママ】作家 尾崎英子先生が、第2期(5月~6月)・ 第3期(7月~8月)にアドバイス!
■尾崎先生 作家。長男の中学受験の経験から『きみの鐘が鳴る』(ポプラ社)を執筆。以降は中学受験や教育にまつわる講演など多方面で活躍。 ◇ 長時間塾で過ごすGWと夏休みは、母にとっては格好の抜きどころです 私の経験上、GWや夏休みは本番に向け、ママはメンタルの「抜き方」の練習をしておくと良いです。直前期にはさらに追い詰められ、ややもすると、親子関係が破綻してしまうから。 もし、子どもが塾で勉強している時間に、ランチやショッピングとOFF時間を楽しむことに罪悪感を感じるとしたら、「無理を強いて勉強させている」と潜在意識で気付いているはず。長男の中受の時は「そこまでしなくていいよ」の一言が言えなくて無理をさせていたかもしれないと思います。あの頃、この一言を言えていたら、もっと息子のパフォーマンスも上がっていたはず。 母メンタルのチェック法としては、自身の好きなもの、例えば『STORY』を読んで「この服素敵!」と、ときめいていた心が、動かなくなったら黄色信号。そんな時は、我が子を暴言で追い詰める前に、幼少期の動画を眺めるのがオススメです。私自身「この前と同じ漢字間違えてるよ!」と憤る気持ちを、舌足らずで可愛かった我が子の動画を観ることで、「ただ健康なだけでありがたい」という気持ちに変えたり(笑)。 そして、家族で挑む中受のOFF時間として、GWや夏休みにしばし一泊二日の神頼み旅行を企画するのも手。“抜き上手”になることも、中受戦線を乗り切る大事なポイントです。 撮影/田頭拓人 取材/奥村千草 ※情報は2024年3号掲載時のものです。