Bコミ氏イチオシ、日経平均の高値膠着時に使える投資戦略
日経平均株価(終値ベース)が3万1000円台でスタートした6月相場は、最終的に3万3000円台を回復して月間の取引を終えた(写真:ブルームバーグ)
6月の日経平均株価は前月末比で7.45%の上昇となり、33年ぶりに3万3000円台を回復した。7月も上昇相場が続くのか、あるいは上げ一服となってしまうのか、気になっている読者も多いと思う。 日本株相場の先行きを考える前提として、まずは先月の米国株相場から振り返っておきたい。 6月の月初はアメリカ政府の債務上限の効力を停止する「財政責任法」が連邦議会で可決され、デフォルト(債務不履行)が回避されたことで株価は上昇した。月半ばは労働市場の軟化が雇用統計などで明らかになったことや、消費者物価指数の伸びが鈍化したことなどから、金融引き締めの長期化懸念が後退。ハイテク株が相場を支えた。 だが下旬になると、利上げ観測が再び浮上し、景気悪化懸念が台頭。一時はハイテク株を中心に下落した。しかし、マイクロン・テクノロジー( MU )が2023年6~8月期について堅調な業績見通しを発表したのをきっかけに、再びハイテク株中心に上昇し、ほぼ月間の高値で取引を終えた。
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坂本 慎太郎