ファンの〝みくりんコール〟に涙 田中美久〝卒コン〟に密着! 「熊本といえば田中美久と言われる存在に」
昨年末に約10年間所属したアイドルグループ「HKT48」を卒業した田中美久(22)=熊本県出身=が、1日限定でグループに復帰。〝みくの日〟こと3月9日、福岡サンパレス(福岡市)で卒業コンサートを開いた。「みーくりん! みーくりん!」。冒頭、2千人のファンに向かって田中は「最後のアイドル姿、目に焼きつけてください!」と声を張り上げた。 人気アイドルの証しとされる〝卒コン〟。ステージは、先輩の指原莉乃が最後にセンターを務めた『意志』からスタート。ミュージックビデオの中で指原から受け取ったHKT48の団旗を再びステージで掲げ、後輩たちと堂々としたパフォーマンスを繰り広げた。 一番こだわったという自身の軌跡をたどるコーナーでは、初めてAKB48として選抜入りした『11月のアンクレット』や、2018年のAKB48選抜総選挙で自己最高10位にランクインした思い出の『センチメンタルトレイン』などを当時の映像とともに披露。『好き 好き 好き』では、久しぶりの16回連続〝みくりんコール〟に感極まり、手で顔を覆った。「本当にうれしくて胸に響いた。一生忘れない」
会場には卒業生たちも駆けつけた。「なこみく」こと同期で同い年の矢吹奈子とは『生意気リップス』を、矢吹、田島芽瑠、朝長美桜、メンバーの松岡はなとは、田中がセンターの『ロマンティック病』をフルコーラスで歌った。 アンコールでは、「昔からお世話になっている衣装さんに作ってもらった」というラベンダー色のレースがあしらわれたドレスに身を包み登場。自身で作詞を手がけ、古里熊本への感謝の気持ちをつづった『わたしのふるさと』をしっとりと歌い上げ、「HKT48で過ごした時間は人生で一番の思い出で青春」と感謝の思いを伝えた。最後は「本当に本当にありがとうございました。大好きだよー‼」と笑顔で一礼。ファンに向かって投げキッスすると、盛大な拍手に包まれながら舞台を下りた。 田中は12歳で初めて選抜入りすると、卒業するまで5年近く先頭に立ってHKT48を引っ張ってきた。現在はドラマ「シンデレラ・コンプレックス」(MBS)で初主演に挑戦中で、数々のグラビア誌で表紙を飾るなど幅広く活躍している。
終演後、熊日のインタビューに応じた田中は「久しぶりのたくさんの〝コール〟がうれしくて。ファンの皆さんがいてくれて、アイドルの自分は存在したんだなと改めて感じた」とファンへの感謝の思いを語った。今後については、「一番は俳優業に力を入れたい。『熊本といえば田中美久だよね』と言ってもらえるように、大きな存在になって熊本に帰ってきたい」と意気込んだ。(東有咲)