神奈川除く1都5県で取水制限開始 県内の湖はほぼ満杯
神奈川県を除く関東の1都5県で6月16日から、10パーセントの取水制限が始まった。 関東地方整備局によると、関東の1都5県に水を供給している利根川水系の8つのダムの合計貯水量は17日23時現在1億77,80万5,000トンで、貯水率は38.5パーセント。この時期の平年貯水量の約半分となっており、広く節水を呼びかけている。 原因は昨年度冬期の記録的な少雪と、平年の半分程度しかなかった5月の少雨で、6月13日の貯水量は過去25年間の同日の値で最低を記録。今後も2週間程度はまとまった雨が降る可能性は小さいという。晴天日または高気温の状態が続き、利根川上流8ダムの合計貯水量が1億5,000万トンを下回った場合には、翌日9時から20パーセントの取水制限に強化される。 神奈川県では6月16日、県内の主な水源である4湖(相模湖、津久井湖、丹沢湖、宮ケ瀬湖)の合計貯水量が2億5,022万8,000トン、貯水率が94パーセントで、水不足の心配がないことを発表。横浜市では、上記4つの県内の水源と、山梨県の道志川系統の計5つの水源を保有している。 (齊藤真菜)