命を燃やし、音楽を奏で続けた‟レゲエの神様”ボブ・マーリー 奇跡の物語 映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』
ジャマイカで生まれた伝説のアーティスト、ボブ・マーリーの知られざる激動の生涯を描く、映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が公開される。この度、本作の日本オリジナル予告映像が公開された。 マーリーが愛した妻のリタ、息子のジギー、娘のセデラがプロデューサーとして参画した‟正真正銘のボブ・マーリー映画”が誕生した。 ジャマイカ初の世界的トップスター、ボブ・マーリーはグラミー賞の特別功労賞生涯業績賞受賞に殿堂賞の複数受賞、”Hollywood Walk of Fame”への殿堂入り、国連平和勲章受賞など数々の偉業を残し、彼の音楽は今もなお世界中の人々に影響を与え続けている。 本作は、そんな彼の、白人と黒人のハーフとして生まれた出自や、国内の政情不安と政治家の思惑にも翻弄されてしまう国民的英雄としての苦悩、さらに欧米が中心だった当時の音楽業界において稀有な第三世界出身アーティストとして世界的な成功を収めるまでの奇跡のサクセスストーリー、そして妻リタとの絆など、これまであまり知られてこなかった、彼の音楽とメッセージの背後にある物語も描かれる。 監督は第94回アカデミー賞作品賞ノミネート作品『ドリームプラン』を手掛けたレイナルド・マーカス・グリーン。脚本にはレイナルドに加え、『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』のテレンス・ウィンター、『グランツーリスモ』のザック・ベイリンらが参加。 主人公ボブ・マーリー役には『あの夜、マイアミで』でマルコムXを演じたキングズリー・ベン=アディル。ボブ・マーリーの妻、リタ・マーリー役を『キャプテン・マーベル』や『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』などハリウッド大作映画への出演が続く注目の俳優ラシャーナ・リンチが演じる。 ボブの実の息子であり、自身もグラミー賞受賞アーティスト、そしてこの映画の完成にむけて長年尽力し続けてきたプロデューサーのジギー・マーリーは本作について「何年もこのストーリーを伝えたいと思っていた。何度も製作に漕ぎつけたが、何度も白紙になってきた。今が絶好のタイミングになったと思う。この映画は、ジャマイカと、父ボブと、彼の作った音楽を忠実に描いている。真実を見てもらうことを重視して、僕の感情はこの真実を超越したところにあるんだ」と語る。 この度公開された日本オリジナル予告映像は「Turn your lights down low/そっと灯りを消して」を口ずさむボブ・マーリー(キングズリー・ベン=アディル)の優しい歌声を妻のリタ(ラシャーナ・リンチ)が聞き入る幸せな光景からはじまる。そして、貧しいジャマイカの苦境を乗り越え、未来の歓びを信じて生きる力を歌う永遠のアンセム「No Woman, No Cry」、ボブ・マーリーの願いを象徴する表題曲「ONE LOVE」の2曲も使用されているが、本作の予告でこの2曲が使用されているのは日本オリジナル予告のみという、貴重な予告映像となっている。 映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』は、2024年全国公開。
otocoto編集部
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