大谷翔平、25球場目弾! 日本人初のスプラッシュ・ヒットには届かず「打った瞬間にいくかなと思ったが残念」
【サンフランシスコ(米カリフォルニア州)14日(日本時間15日)=丹羽政善通信員】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(29)がジャイアンツ戦に「2番・DH」で出場し、四回にリーグトップに並ぶ12号ソロを放った。右翼場外の海に飛び込む「スプラッシュ・ヒット」は逃したが、オラクル・パークでは初本塁打でメジャー25球場目となる一発。元通訳の水原一平被告(39)が罪状認否のため裁判所に出廷したこの日、「最近はいい睡眠を取ってプレーできている」と明かした。 高々と舞い上がった白球に、大谷は確信歩きを見せた。0-0の四回。初球のスライダーを捉え、6試合ぶりとなる打球速度113・4マイル(182・5キロ)、飛距離446フィート(136メートル)の12号ソロ。打球は右中間席後方の通路で弾み、鉄柵に当たった。 「打った瞬間に(場外に)いくかなと思ったが残念。またチャンスがあれば頑張りたい」 ジャイアンツの本拠地、オラクル・パークの代名詞といえば右翼後方のマッコビー湾に飛び込む「スプラッシュ・ヒット」。飛距離446フィートは同球場での過去2年で最長だったが、日本選手初となる名物本塁打まで数メートル届かず、大谷は少しだけ悔しがった。 メジャー最多762本塁打を誇るバリー・ボンズが活躍した球場で初本塁打を放ち、自身が持つ日本選手最多を更新する25球場目の本塁打となった。スプラッシュ・ヒット164本のうち、35本をボンズが放っており、試合前には同氏がグラウンドに姿を見せていた。会う機会はなかったが、大谷は「ボンズ選手が打った映像をずっと見てきた。洗練されたパワーヒッターのイメージ。格好良いなと思って見てきた」と憧れを口にした。 この日、銀行詐欺などの罪に問われた元通訳の水原被告が罪状認否のためロサンゼルス連邦地裁に出廷した。騒動について「(シーズンの)最初の方はいろいろあったので、睡眠が足りていない日が続いていた。最近は時間にもだいぶ余裕が出て、いい睡眠を取ってプレーできている」とし、二度寝をして一日10時間の睡眠をキープしていることを明かした。同被告が初出廷した4月12日には松井秀喜の日本選手最多に並ぶメジャー通算175号を放っており、またも強靭(きようじん)な精神力を発揮した。 五回には中前打、七回には左翼線に適時二塁打を放った。サイクル安打を期待された九回には二ゴロに倒れたが、5打数3安打2打点。チームは10―2で勝利した。12本塁打はオズナ(ブレーブス)と並んでリーグトップとなり、打率・361は両リーグ1位。大谷は「いい打席を積み重ねていくだけ」と前を見つめた。