部屋や服に残ったタバコの煙で健康被害?注目される「三次喫煙」とは
個人だけでは防ぎきれない
健康被害が懸念される「三次喫煙」だが、対策はあるのか。吉見研究員は「三次喫煙とその他の受動喫煙との切り分けは難しい」として、「基本的には、受動喫煙と同じ対策が有効。分煙、さらには室内禁煙を進めていくことが必要」と説明する。 受動喫煙には、個人の心がけだけでは防げないという課題がある。対策として挙げられるのは国としての法規制だ。厚労省の運営する健康情報サイト「e-ヘルスネット」によると、イギリスでは、2012年時点で国内全土で受動喫煙防止法が適用され、屋内での全面禁煙が義務付けられている。違反すると罰金50ポンド(約7800円)が課せられる。 これほど徹底した対策を取るべきかどうかは議論が分かれそうだが、吉見研究員は「三次喫煙のみへの対策、リスクを考えるのではなく、広い意味での受動喫煙防止へ向けて、徐々に法整備を進めることが求められます」と、さらなる対策の必要性を指摘した。 (根本聡一郎/THE EAST TIMES)