巨人の主将廃止 リーダーの自覚持つことで、より高いプロ意識がレベルアップにつながる
巨人が来季20年ぶりに主将を置かないことが決まった。ハワイでの優勝旅行ウェルカムパーティーの壇上で阿部慎之助監督(45)がサプライズ発表。「全員がキャプテンと思ってやってほしい」と理由を説明し、実践できたときに、常勝軍団へと進化する未来図を思い描いた。 * * * キャプテン廃止は飛躍を目指す若手には特にプラスになるだろう。経験豊富なベテラン主力は常に広い視野でプレーするが、伸び盛りの選手が先輩についていくだけでなく、本気で一人の主将のつもりでチームのことを考え、細かいことに気づけるようになったら相乗効果は計り知れない。阿部監督の狙いはそこにある。 「小、中、高、大学でキャプテン経験ある人、結構いると思うんだよね」。門脇は創価高、創価大で、浅野は高松商で主将だったように経験者は多い。グラウンドに入って試合になれば年齢は関係ない。普段から指揮官は選手に考えることを求めているが、常にリーダーとしての自覚を胸にアンテナを張り巡らせておくことで、行動も変わってくる。より高いプロ意識がレベルアップにつながる。 門脇は「結果を出す以外にないと思います。プロは結果を出してナンボだと思うので」と決意を新たにしていた。主将を置かない令和の新たな取り組みに、期待しかない。(巨人担当キャップ・片岡 優帆)
報知新聞社