【ラグビー】日本代表エディー・ジョーンズHC、10.26オールブラックス戦はベストメンバーで「ハードに立ち向かう」
2024年最後のテストマッチに臨む日本代表関東・宮崎合宿/ヨーロッパ遠征の参加メンバー39名を10月10日に発表したエディー・ジョーンズHCが、当日に都内で記者会見を開いた。 年内最後の国内テストマッチ、10月26日の「リポビタンDチャレンジカップ2024」で対戦するニュージーランド代表“オールブラックス”について「最高のベンチマーク」であると表現。常に世界のラグビーシーンのトップクラスに君臨するオールブラックスと対戦することで自分たちの現状を確認できるという。 8月から9月にかけて開催されたパシフィックネーションズカップ(PNC)は若手主体のメンバーで臨み、決勝でフィジーに17-47で敗れたものの、「特にアタックで“超速”を継続する時間が伸びた」と成長への手応えを語った。 13日に再集結する日本代表スコッドには2023年W杯キャプテンのFL/NO8姫野和樹、CTBシオサイア・フィフィタらが復帰し、若手とジョイントした編成になる。姫野は今シーズンのリーグワン終了後に肘の手術を受けた。術後にコミュニケーションを取ったエディーHCによると、経過は良好という。 今回も全体の層を厚くするべく0キャッププレーヤー5名を選出しながら、現状でのベストメンバーを選んだと語ったエディーHC。オールブラックス戦においてSOは立川理道と中楠一期、FBは矢崎由高と松永拓朗をオプションとして考えていると明かし、“新世代”にもチャンスが開かれていることを示した。 オールブラックス戦に向けてチームを再構築する合宿は、セットピースの重点的なトレーニングを積むため、13日から15日までの最初の3日間はFW陣が関東、BK陣は宮崎に分かれ、16日から宮崎で全体集合する。 エディーHCは第一次政権下の2013年11月2日にオールブラックスと対戦予定だったが、直前に脳梗塞で入院。今回がジャパンの指揮官としての初対戦となる。陣形が整わないアンストラクチャーの状況で絶対的な強さを誇るオールブラックスと戦うには「相手を追い詰めること、ハードにチェイスすること、ハードに立ち向かうこと」が大事だと強調。全力でフォーカスするオールブラックス戦に向けて約2週間のトレーニングで「相手を恐れぬ」マインドセットを整え、超速ラグビーのさらなる進化を示したい。