ハーバード大卒・パックン「大学はシンキングタイムとして最高」日本では10人に1人が中退…「役に立たないと思わせた大学の失敗」
■大学を卒業まで通うメリットは?「馬力が上がる」
歌手でモデルの當間ローズは、母親と「芸能界に入るなら大学へ行く」と約束して、卒業まで通った。「好きなことをやりながらでも卒業できた。母親は『人生の成功はロッククライミングだ』と言う。片手が疲れても、もうひとつの手で歩み続けられる。『次にしがみつくものがないまま、両手を離すと落ちてしまう』という考え方で、仮に芸能界で成功しなくても、違う道に進めると教育された」。 大学を卒業したメリットとして、「知識や話の幅が増えて、芸能人として強みになった」という。「朝は大学へ行って、撮影の合間をぬって授業を受ける。夜はバイトもして、しんどいながらも楽しかった」と述懐する。 米ハーバード大出身のパックンは、「大学を卒業すると、馬力が上がる。未知なき世界を自由自在に走れるのは、大学を卒業したおかげだ」と語る。17歳の息子を持つ親として、「迷っているなら、とりあえず行って、馬力を上げてほしい」とアドバイスする。 ハーバード大では、「中退した先輩にビル・ゲイツ、後輩にマーク・ザッカーバーグがいて、『卒業した方が失敗』のような雰囲気もある」としながらも、「スキルアップも人脈づくりもできて、シンキングタイムとして最高だ。より良い道を見つけるまでは、とりあえず頑張ってほしい」。 大学で教える立場からも、パックンは「大学も責任を持って、しっかり教えるべきだ。『学ばせる』ではなく、学ぶモチベーションを高めなければいけない。日本の大学は、少子化で入りやすくなってきた一方で、勉強しないと首席卒業できない形にシフトしている。不幸なら頑張る必要はないが、そうでなければ頑張ってほしい」と持論を述べる。「大学側が意義を伝えないといけない。役に立たないと思わせた大学の失敗だ」。 (『ABEMA Prime』より)
ABEMA TIMES編集部