地震と豪雨で2度の被害、有権者「被災地に力を貸してほしい」衆院選期日前投票
衆議院選挙の公示を受け、16日から期日前投票が始まりました。 地震と豪雨による二重の被害を受けた石川県の奥能登地区。「選挙どころではない」という声が聞かれる中、初日から1票を投じた人は何を政治に求めたのでしょうか。 【写真を見る】地震と豪雨で2度の被害、有権者「被災地に力を貸してほしい」衆院選期日前投票 市の職員「期日前投票を開始します」 輪島市役所の3階に設置された期日前投票所には、開始時間の午前8時半から続々と有権者が投票に訪れました。 輪島市では今回の選挙で移動車両による期日前投票を取りやめるなど、規模を縮小した対応がとられています。 ■地震・豪雨と2度の災害に見舞われた被災地の住民たちの思い 今年に入って2度の大きな災害に見舞われ、様々な点で前回の選挙とは異なる状況の中、投票に訪れた人たちの多くは、能登の復旧復興を願いながら貴重な一票を投じていました。 投票した人 「私の所の集落、朝市の近くなんですけど全部燃えたということで、あとで聞いて仰天した。「現場を見て貰って皆さんには色々世話になるけど、是非、(被災地に)力を貸してほしい」 投票した人 「国民の1人としての権利ですからそれはちゃんと履行しないと。国民の政治をしなくてはいけないから毎日来れる訳ではないし、予備費とかで復旧復興の為の予算を付けてくれたりそれなりに頑張ってくれているとは思うんだけど」 投票した人 「道とか発災当初からあまり(修繕)進んでなくて、とりあえずできるだけ早くある程度、どの形とは言いませんけど住みやすくなってくれればなと」 ■豪雨が大きな輪島市町野町は、仮設住宅の集会所や小学校の体育館に期日前投票所 水害で大きな被害を受けた輪島市町野町では来週、仮設住宅の集会所や小学校の体育館に期日前投票所が設置されます。 1日も早い能登の復興を願う住民たちの声は、どこまで国に響くのでしょうか。 輪島市では地震や豪雨の影響によりこれまで使用していた会場がボランティアの拠点となっていたり、道路状況が悪かったりするため、投票日当日の会場も前回より2か所少なくなっているほか、職員も災害対応で不足していることから、県内外から応援に来ている職員も選挙対応にあたるという事です。
北陸放送