安田顕、50代を迎えても変化ナシ!「遠近両用メガネを買いました。でもそれくらいです」
大先輩・豊原功補と同期を演じる工夫も
――富樫と同期の、捜査一課の梶山を演じた豊原功補さん(58歳)とのシーンも印象的でした。実際には安田さんと豊原さんは年齢が離れていますが、そう見えないのはさすがでした。 安田「自分よりキャリアもある大先輩ですから、ご一緒できて光栄でした。豊原さんはすごくお若いですし、私はどちらかというと上に見えるかもしれません。でも観てくださった方にそう観ていただいたのであれば本当にありがたいです。 見た目として、自分は富士額(ふじびたい)なので、少し剃っておでこを広くする工夫はしました。前髪を作ると少し若い印象になりますし、おでこを少し広く見せると年齢が多少上に見えるかもしれないと。その辺はご相談のうえ、そうさせていただきました」
遠近両用メガネは買ったが自分自身の変化はない
――50代に入りました。何か変化はありますか? 安田「ありますよ。体力的なこともそうですし、メガネの度数も変わりました。この間は遠近両用メガネを買いました。そういったことは多少感じます。でもそれくらいです」 ――何か取り組み方が変わってきたとか、熟成してきたのを感じる、現場の居方、ものの見方が変わってきたとか。 安田「ないですね。変わってないです。自分自身に関して、変わったなとか、成長できたなとか、逆にダメになったなといったことは日常、感じません。周りから言われることも特にないです」
70代、80代の先輩を見て感じる感激と不安
――役者さんは70代、80代でも現役で輝いている先輩方がたくさんいます。そうした先輩方を見て何か感じることはありますか? 安田「それはもちろんあります。まずモチベーション。お芝居を70代、80代と続けていらっしゃるモチベーションに敬服しますし、感激します。 同時に、果たして自分はこの先、そこまでひとつのことに対して、モチベーションを持って今と変わらずやっていけるのか、という不安も感じます。そうした先輩方には続けている事実がある。現場に求められていて、居に対するモチベーションを持って取り組んでいらっしゃる。日々、すごいなと思います」 ――そうした先輩方には、映像と同様、舞台に取り組んでいらっしゃる方々も多くいます。安田さんも舞台にも立ち続けています。映画やドラマといった映像表現と、舞台で演じることに、どんな思いがありますか? 安田「これはこれで、それはそれ。全部10割。舞台も10、映像も10。そうやって臨んでいければ、それでいいなと思っています」
原作を読んでから映画でも、映画から原作でも楽しめる作品
――ありがとうございます。公開中の『朽ちないサクラ』に、ひと言お願いします。 安田「すごく面白い原作です。それを読んでいただいた上で映画をご覧になっていただいても十分楽しめますし、この映画をご覧になってから原作を楽しむこともできる。どちらでも楽しめる作品だと思います。ぜひご覧になってください」 <取材・文・撮影/望月ふみ> (C) 2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会 【望月ふみ】 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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