[新型ロードスター]もガソリンのみ!? ロータリーエンジンの可能性も!?
■将来的には水素燃焼やe-fuel燃焼のエンジンが搭載されると予想
その理由は、やはり重量増加が避けられないことだ。マツダは、24Vマイルドハイブリッドシステム(M HYBIRD)やロータリーエンジン発電によるPHEVなどの電動化技術を持っているが、エンジンユニットに付加物がつくほどに重量は増す。 重たくなった車体をハイグリップタイヤやハイテクデバイスを使って制御するような他メーカーのスポーツカーとは違い、ロードスターの軽快さは、クルマが軽いことで生み出されている。人馬一体感を狙うロードスターにとって軽量であることは最優先事項であり、既存の1.5Lガソリンエンジンがある限りは、使ってくるのではないだろうか。 その先で、マツダは、水素燃焼やe-fuel燃焼といったカーボンフリー燃料で動くエンジンを開発し、次期ロードスターへ搭載する計画をしているのではないか、と筆者は期待している。そうなれば、エンジンの駆動で直にタイヤを駆動させることができ、マニュアルミッションも継続させることもできるなど、ファンが期待するロードスターでありつづけることができる。 次期ロードスターについては、ジャパンモビリティショー2023でワールドプレミアされたアイコニックSPがそうではないか、という声もあるが、2基のロータリーエンジンを発電専用に使うPHEVのスポーツカーであるアイコニックSPはロードスターには成り得ず、未来のフラグシップスポーツとして開発されるモデルなのでは、と筆者は考えている。
■トヨタとの共用エンジンが誕生する可能性も!??
2024年1月の東京オートサロンでは、トヨタが新たに新型エンジン開発プロジェクトを立ち上げると発表している。1.5リッター直列4気筒エンジンをベースに検討中とのことだが、これはND型ロードスターの排気量と一緒。ひょっとすると、トヨタとマツダでエンジンを共用するという新たな道が誕生するかもしれない。 という原稿を書いていた矢先の2024年5月28日、トヨタ・スバル・マツダが共同会見を行い、マツダがマルチパスウェイという考えを元に、ロータリーエンジンのカーボンニュートラル燃料対応を進めると発表した。電動ユニットと組み合わせる小型のロータリーエンジンを開発するとのことだったが、将来的にはロードスターへの展開も可能となるはずだ。「ロータリーエンジン搭載の次世代ロードスター」の実現だなんて、なんと熱い響きだろうか!! 1989年に初代が誕生して以来、4世代にわたりグローバルで販売され続け、これまでに2人乗り小型オープンスポーツカーとしては異例の120万台以上が生産されたロードスター。はたして、次期型ではどのような姿をみせてくれるのか、新型ロードスターの登場が非常に楽しみだ。