王者・古村光の「ベストバウトよりMVP」に挑戦者の壱は「ロマンティックな試合を見せたい」【KNOCK OUT】
KNOCK OUTが4月8日、都内で「KNOCK OUT 2024 vol.2」(4月27日、東京・後楽園ホール)の会見を開催した。 「KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級タイトルマッチ」で初防衛戦に臨む王者・古村 光(FURUMURA-GYM)が「ベストバウトよりMVPを取りたい」と言えば、挑戦者で前王者の壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)が「ロマンティックな試合を見せたい」と返した。 2人はこれまで2回対戦。2022年3月には壱が判定勝ち、昨年8月には王者の壱に古村が挑戦。2-1の際どい判定で古村が勝利を収め、新王者となった。 古村は昨年12月大会ではKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王者の古木誠也との王者対決がマッチメイクされたのだがケガのため欠場。壱が代打出場し、古木に判定勝ちを収めている。 KNOCK OUTの山口元気代表はこの試合について「まだ詳しいことは発表できないが、2024年の後半にかけてスーパーバンタム級は大きな動きがあって、この2人はどちらが勝つかで、KNOCK OUTの代表として出場する権利を得ると思うので非常に大事な試合になると思っている」と説明。 壱は「3回目なのでお互いに手の内は分かっていると思う。でも、王者の古村君より俺のほうが目立っちゃっているし、この状況を変えるためには僕がまとめないといけないと思っている。前回はBLACK王者の古木君にも勝っているので、古村君にも勝って、KNOCK OUTの55kgを代表する選手になって、他団体にKNOCK OUT代表として戦いに行ければいいなと思っている」と山口氏がにおわせた「大きな流れ」を意識した発言。 古村は「まず12月の古木戦、ありがとうございます」と自らの穴を埋めてくれた壱に感謝の言葉。そして「そこでしっかり勝ってくれたので受けないといけない。自分も借りができたので、今回タイトル戦という形で3度目の勝負をさせてもらうことになった。でも3回以上は面白くないと思うんで、しっかりケリをつける。殴り合いましょう」と続けた。 KNOCK OUTでは大会ごとにMVP、ベストバウト、ベストKOの三賞が選出されるのだが古村は「ベストバウトよりMVPを取りたい。取りたいというか自然とそうなる」と豪語。これに壱は「僕は皆さんも分かると思うが、ものすごくあごが弱くて、一発もらったら倒れちゃう。でもそれ以外の実力、総合力は日本トップクラスだと自負しているので、僕のあごの弱さが見せるロマンティックな試合を見せてあげたいと思っている。僕がもらうか、もらわないか。ロマンティックな試合を見せたいと思っています」と壱ならではの言い回しで返した。 そして「もちろんベルトは獲り返したいし、僕は前回負けていると思っていない。それを口にし続けて、古木戦に勝ってこのチャンスを手に入れた。このチャンスを逃したら“俺は持ってない男なんだな”となる。ベルトは俺が持っていないと55kgはつまらないと思うし、KNOCK OUTを代表して他団体にケンカを売っていくうえで、やっぱ僕が王者じゃないと面白くないなと思っている」とベルトへのこだわりを見せた。これに古村は「前回倒し切れなかった。今回は倒してやろうと思う」と語った。
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