登記事項証明書を偽造「手続き遅れの指摘しのぐため」…市職員を停職
大阪府池田市は1日、市教育委員会の課長級の男性職員(56)が、市が購入した土地の所有権移転登記に関わる書類を偽造したとして、この職員を停職1か月の懲戒処分とし、係長級に降格する分限処分を行ったと発表した。職員は市の調査に、「登記手続きの遅れを上司に指摘され、その場をしのぐためだった」と話しているという。
発表では、土地は新設する学校給食センターの敷地の一部として、2022年3月に購入。当時、同センター所長だった職員が登記の手続きを担ったが、書類の不備から不受理などが続いた。職員は遅延を取り繕うため、同10月、パソコンで不動産登記事項証明書を偽造。法務局発行の用紙をコピーした紙に印刷し、書式も再現していた。
市は職員を有印公文書偽造の容疑で池田署に告発し、地検は9月27日付で不起訴処分とした。