【MLB】ドジャースのレジェンド左腕・バレンズエラが63歳で死去 1981年に新人王&サイ・ヤング賞&世界一
日本時間10月23日、ドジャースは球団OBのレジェンド左腕、フェルナンド・バレンズエラが63歳で死去したことを発表した。メジャー2年目の1981年に開幕から快投を続けて大旋風を巻き起こし、「フェルナンドマニア」と呼ばれる熱狂的なファンを生んだバレンズエラ。この年は新人王とサイ・ヤング賞をダブル受賞しただけでなく、ヤンキースを撃破してワールドシリーズ制覇も成し遂げたが、それ以来43年ぶりにドジャースがヤンキースと対戦するワールドシリーズの開幕を目前に、この世を去った。 熱戦が続くポストシーズンの日程・結果一覧 MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「フェルナンド・バレンズエラは同世代の選手のなかで最も影響力のある選手の1人だった」との声明を発表。バレンズエラは1981年に13勝7敗、防御率2.48、180奪三振、11完投(うち8完封)という大活躍を見せ、最多奪三振のタイトルを獲得。新人王とサイ・ヤング賞をダブル受賞しただけでなく、オールスター・ゲームでは新人ながら先発投手を務め、チームのワールドシリーズ制覇にも貢献した。 1990年までドジャースでプレーしたあと、エンゼルス、オリオールズ、フィリーズ、パドレス、カージナルスと多くのチームを渡り歩き、メジャー通算17年間で173勝153敗2セーブ、防御率3.54、2074奪三振を記録。殿堂入りは果たしていないものの、引退後もラテンアメリカの野球コミュニティを中心に大きな影響力を誇り、多くのファンから愛された人物だった。 今年はバレンズエラが大活躍した1981年以来43年ぶりにワールドシリーズでドジャースとヤンキースが対戦。バレンズエラは試合前のセレモニーに呼ばれてもおかしくないレジェンドだが、シリーズの開幕を前にこの世を去った。マンフレッド・コミッショナーによると、ワールドシリーズの試合がドジャー・スタジアムで行われる際には、バレンズエラの偉大な功績を称えるセレモニーが行われる予定のようだ。