本当に渋滞情報は正確なの？首都高の公式情報と比較してみた

Googleマップの渋滞情報には前述の通り、「プローブ情報」や過去の交通データが用いられています。 一方で冒頭でご紹介したサイモン氏のパフォーマンスから分かる通り、渋滞情報は意図的に発生させることもできます。このように書くと「あれ、一見Googleマップは正確なようだけど実はそうでもない？」という疑問がわきますよね。 そこでGoogleマップの渋滞情報は本当に信頼できるのか、首都高速道路の公式情報と比較してみました。

首都高速道路の公式情報とGoogleマップの渋滞情報を比較

首都高速道路は、日本道路交通情報センターから提供されるリアルタイムの交通情報を公開しています。この情報とGoogleマップの渋滞情報を、2024年6月3日16時17分頃に比較してみました。 なお比較対象としたのは、東京の王子南近辺の渋滞情報です。 実際に王子南近辺の渋滞情報を比較すると、Googleマップと首都高公式の情報はほぼ一致していることが分かりました。渋滞を確実に回避できる水準の精度を備えていると言えるでしょう。 ただし「通行止」「事故」「規制」など渋滞の発生原因やリアルタイムでの通行規制情報を把握したい場合は、首都高公式を確認する方がおすすめです。Googleマップにも交通事故や通行止の報告機能はありますが、1名からのフィードバックのみで即時にマップに反映されるかはなんとも言えず、首都高公式の情報の方が確実性が高いためです。