藤原とうふ店がWRCラリージャパン参戦!? WRC2グリアジン、愛する『頭文字D』フルカラーリングは「僕の夢だった」
世界ラリー選手権(WRC)ラリージャパンで、人気作品『頭文字D』に登場するトヨタ・スプリンタートレノAE86型(通称ハチロク)のフルカラーリングを実現したニコライ・グリアジンにその背景を聞いた。 【フォトギャラリー】WRCラリージャパン - シェイクダウン&Day1 WRC 通常、最高峰Rally1が特に脚光を浴びるWRCだが、ラリージャパンではその限りではない。特別カラーリングを施したシトロエンC3でRally2に参戦するグリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ組は日本のファンから大きな注目を集めているのだ。 グリアジンは今季のWRCに、赤と黒を基調色とするC3で参戦してきたが、ラリージャパンでは白基調のカラーリングに切り替え、ボンネットを黒に、フロントからリヤにかけて黒のストライプを入れた。そして極めつけとして、“藤原とうふ店(自家用)”の文字をサイドに掲出……頭文字Dで主人公・藤原拓海が乗るハチロクのカラーリングを再現したのだ。ちなみにヘルメットには大きく頭文字Dのロゴが掲出された。 グリアジンとアレクサンドロフは、昨年のWRCにも藤原とうふ店(自家用)のステッカーをシュコダ・ファビアRSの両側面に貼って参戦。ラリージャパンではさらに、愛知県・豊田市の稲武小学校でコンテストを実施し、最優秀作品に選ばれたドラゴンのカラーリングをマシンに施した。 昨年のラリージャパンでも頭文字D愛を炸裂させていたグリアジン。今年のフルカラーリング実現について、自身の念願が叶ったと明かした。 「昨年は藤原とうふ店のステッカーをシュコダに貼ってWRCのシーズンを戦っていたけど、それすらも夢だったと言えるんだ。(昨年のラリージャパンでは)日本の学校の子どもたちのコンテストをやることを決めたけど、今回はフルカラーリングをしようと決めた。これが僕の夢だったんだ」 「これに対するサポートを目にできて僕は本当に嬉しい。マシンを真っ白にして、黒いストライプを入れて……本当にかっこいい。本当に嬉しいよ」 この藤原とうふ店仕様のC3は日本中から大きな反響を集めており、ラリージャパン開幕前夜に豊田市駅前で実施されたファンイベントでも展示され、注目の的となっていた。 「僕もハッピーだし彼らもハッピーで、大声でリアクションをしてくれたよ!」 グリアジンは日本のファンからの反応についてそう語った。 「僕らは文化こそ違うけど、彼らの文化を通じて喜んでもらうには、そこに関わっていくのも良いもんだ」 なお、グリアジンにもう1度同じ藤原とうふ店のフルカラーリングをする際には、車両をハチロクと同じトヨタが販売するGRヤリスRally2にしてみては? と尋ねると「どうなるか見てみよう。来年僕がどのクルマを使うかどうか次第だからね」と答えた。
滑川 寛