ヘブンアーティストの大道芸に拍手 「銀座柳まつり」に人だかり
伝統芸能や大道芸が繰り広がられる「銀座柳まつり」が5月5日、東京・銀座一帯で開かれた。
「よさこい」など伝統舞踊も披露
銀座は明治から繁華街として栄え、銀座のシンボルとして柳が植樹された。長い年月の中で柳は銀座のシンボルになったが、「柳まつり」は2006(平成18)年から開催されている。 この日は、西銀座通りが歩行者天国となり、道路や数寄屋橋公園を会場にしてたくさんの出し物が披露された。 「銀座柳まつり」の目玉は、何と言っても東京都が公認しているヘブンアーティストによるパフォーマンス。
ヘブンアーティストは、石原慎太郎都知事(当時)の掛け声で2002(平成14)年に創設された制度で、審査に合格した大道芸人は上野公園や代々木公園、東京国際フォーラム、東京ドームなど指定された場所で自由にパフォーマンスが許可される。 今回の「銀座柳まつり」でも、ヘブンアーティストの公演スペースが設けられ、各パフォーマーが洗練された芸を披露。観客からは惜しみない拍手と投げ銭が送られた。
そのほか、同まつりでは警視庁による交通安全キャンペーンや日本全国のゆるキャラや観光大使による特産品のPRコーナーなどが設けられた。 伝統舞踊広場では、各地の愛好団体やオフィシャルチームによるダンスが披露されて、迫力あるパフォーマンスに会場からは拍手や歓声が沸き起こった。 レトロ広場ではベーゴマが用意され、子供たちは大人たちに手ほどきを受けながら紐の巻き方や回し方などを学び、実際にコマを回して楽しんだ。また、日本棋院による青空囲碁教室も開かれ指導碁やプロ棋士の下坂美織二段による初心者向けのレクチャーなどもおこなわれた。 多くの人出でにぎわった西銀座通りには、熊本県のアンテナショップ・銀座熊本館がある。先日の大地震で被災した熊本県と県民を応援しようと、多くの人たちがショップの商品を買い求めるために銀座熊本館前に長蛇の行列をつくっていた。 (小川裕夫=フリーランスライター) ■銀座柳まつりの様子