丸山隆平主演で《差入屋》を描くヒューマンサスペンス「金子差入店」
刑務所や拘置所への差入を代行する《差入屋》を営む家族の姿を、主演に丸山隆平、共演に真木よう子、三浦綺羅、寺尾聰を迎えて描いたヒューマンサスペンス「金子差入店」が、2025年に全国公開される。 東京の下町で差入屋を営む金子真司(丸山隆平)の一家。ある日、息子の幼なじみである女の子が殺される事件が起き、ショックを受ける。そんな中で、犯人の母親より差入をしたいという要望を受け、犯人と向き合うことに。そして日に日に疑問と怒りを募らせていく。 一方で金子は、毎日のように拘置所を訪れる女子高生と出会う。彼女はなぜか自分の母親を殺した男との面会を求めていた。二つの事件に向き合う中で、金子の過去が露わとなり、家族の絆が揺らいでいく──。 金子の妻を真木よう子、息子を三浦綺羅、一緒に暮らす叔父を寺尾聰が演じる。監督はこれが初長編となる古川豪。自身のオリジナル脚本をもとに、人間の可笑しさと切なさ、ダークサイドから希望の光まで描いていく。
〈コメント〉
■主演:丸山隆平 僕が演じた金子は、真っ直ぐな男です。それゆえに、自分で制御できない危うさも抱えています。家族に対する愛情はとてつもなく大きくて、差入屋という自分の職業と家族の間で揺れながら生きている人間です。古川監督とはクランクイン前に何度もお会いして、生い立ちなど個人的な話もたくさんさせていただき、互いの人間性を深く知った上での撮影となりました。監督の中に眠るマグマのような熱量を受け止めて、嘘なく演じることができたのではないかと思います。登場するすべての人たちとの人間関係を、どんどん掘り下げていく物語なので、自分自身がこれまで歩んできた人生を見つめ直すという貴重な作品にもなりました。ひと言で言えばいくつもの家族の物語なのですが、ひと言では簡単に言えない愛おしさや怒り、苦しさや喜びなどの想いが詰まっています。その中から宝探しをするような気持ちで観に来ていただければ、きっと何か大切なものを見つけてもらえるのではないかと思っています。 ■監督:古川豪 助監督として参加する撮影の最中、拘置所の近くでポツリと構える差入店に目が留まりました。調べるうち、差入れ代行業の必要性を知るに至りました。昨今のセカンドチャンスに寛容になれない世間の風潮に一石投じられるのでは?とも思ったのですが、なかなか納得いくものが書けず、時間は過ぎていきました。11年。その間私自身結婚し、子を授かり、変わっていく価値観とともにストーリーも変化していきました。 差入店やそれにまつわる人々を通して、家族とは?血とは?家庭環境とは?を問うています。 丸山隆平さんをはじめ素晴らしい俳優陣や愛すべきスタッフたちとともに作りあげました。どうか一人でも多くの方に観ていただけますように。
「金子差入店」
出演:丸山隆平、真木よう子、三浦綺羅、寺尾聰 監督・脚本:古川豪 公式サイト:kanekosashiireten.jp