氷見初「まんが道」展 藤子Ⓐさん生誕90周年 富山時代の場面並べ
●30日から 氷見市潮風ギャラリーで30日、市出身の漫画家藤子不二雄Ⓐさん(元富山新聞記者)の自伝的作品「まんが道」をテーマにした初の企画展が開幕する。生誕90周年の記念企画で、藤子Ⓐさんが富山で過ごしたシーンの複製原画などを並べ、まんがのまちの魅力向上を図る。戦後漫画史を彩る貴重な記録を広く発信し、能登半島地震からの復興の起爆剤とするとともに、氷見ファンの獲得につなげる。 まんが道は藤子Ⓐさんと藤子・F・不二雄さん(高岡市出身)をモデルにした少年が漫画家デビューを目指して上京し、アパート「トキワ荘」で同世代の漫画家とともにプロの道を歩む姿を感動的に描いた。 企画展は「『まんが道』~富山、そして旅立ち~」と銘打ち、藤子Ⓐさんら主人公の富山時代の場面を中心とした複製原画などを扱う。「トキワ荘」を復元した「マンガミュージアム」(東京・豊島区)で、2022年11月~昨年3月に開催された「藤子不二雄Ⓐのまんが道展」と比べ、富山時代に重きを置いた内容とすることで、地元住民にも郷土の偉人の功績を知ってもらう。会期は来年3月10日まで。 市、藤子スタジオ、小学館集英社プロダクションが展示作品や内容を詰めており、7日の定例会見で林正之市長は「藤子Ⓐ先生の生誕90周年の中で、功績を後世に残すメモリアルな展示になる」と来場を呼び掛けた。 人気のデジタルまんがスクリーンには15日、「怪物くん」版が新たに加わる。現在は「忍者ハットリくん」「笑ゥせぇるすまん」がテーマとなっており、「怪物くん」版では顔を変化させるアニメーションを用いた写真が撮影できる。