武蔵の装い新たに 地下道壁面にパネル展示 金沢エムザ前で金箔きらら
金沢市武蔵地区の街の装いが18日、一新された。金沢エムザと近江町市場をつなぐ市営地下道では壁面がリニューアルされ、エムザと市場の歴史や旬の食材を紹介するパネルが並んだ。エムザ前では雪づりを模した金箔(きんぱく)のモニュメント「金箔きらら」のライトアップが始まり、商店街関係者は「楽しい空間になり、多くの人に来てほしい」と話した。 【写真】ライトアップが始まった「金箔きらら」 ●地下道壁面で歴史や旬の食材紹介 市営地下道の壁面は金沢中心商店街武蔵活性化協議会がリニューアルした。企業広告や催し案内などを掲示するコーナーだったが、近年は利用が減り、スペースの空白が目立つようになったことから、パネル展示を企画した。 パネルは6枚あり、1枚1・6メートル四方の大きさ。「金沢エムザ昔話」「武蔵ケ辻よもやま話」といったテーマで特集し、「昔の近江町市場」のパネルでは浄瑠璃や能が上演された行事「旧藩祖三百年祭」の様子を描いたイラストや、新郎の頭上から水を浴びせる風習「水祝」の写真を載せた。 金沢エムザと近江町市場のマスコットキャラクターと撮影できるフォトスポットも設けた。フラッシュをたくと地元の農作物や買い物袋が浮き出る仕様で、協議会の中島祥博会長は「親子で撮影を楽しみ、武蔵の歴史を知ってほしい」と話した。 ●エムザ前で金箔きらら、街彩る エムザ前では「金箔きらら」の点灯式が行われ、雪づりに金箔約2800枚を飾り付けたモニュメント4基がきらびやかに輝き、夜の繁華街を彩った。 ライトアップは1988(昭和63)年から毎年、協議会が実施している。モニュメントは高さ6~12メートルで、観光客らが足を止めて写真撮影を楽しんだ。 点灯式では中島会長があいさつし、国土交通省金沢河川国道事務所の五十川泰史所長、村山卓市長が祝辞を述べた。来年2月17日まで、午後4時45分~10時にライトアップする。