■UFC契約の鶴屋怜は「王者になれる素質がある」対世界を見据えて平本蓮と共闘!?

――現在バンタム級王者の朝倉海選手はUFC挑戦を公言されていますが、太田選手としてはUFCに行く前に海選手と戦いたい？ 【太田】日本のバンタム級代表としてUFCに行くのなら応援したいですし、戦うことがなくなるのなら一緒に練習をしたいと思います。自分は海選手に執着しているわけじゃなく、チャンピオンになりたいだけなので。去年に対戦を表明したのは、彼を倒すのがチャンピオンに近いと思ったからです。ライバル心みたいな特別な感情もないし、むしろ同じ階級じゃなかったらファンになっています。すごく強いし人間的にも優れている人ですから、向こうが望んでくれるなら本当に一緒に練習してみたいです。 ――海選手と太田選手が一緒に練習したら、お互いの長所をさらに伸ばしていけそうですね。 【太田】対世界を真剣に考えたら、日本の中でいがみ合っていても意味がないです。榊原さんは『RIZINは世界一の団体』とおっしゃっていて、ファンの皆さんが作ってくれる雰囲気も含めて、僕も本当にそう思います。でも、ファイターのレベルだけで考えると世界最強はUFCなのは間違いないし、日本人がチャンピオンになるためには共闘するのもアリなんじゃないかと。僕は誰に勝ちたいと言うよりRIZINのチャンピオンになりたいし、UFCに出ることができるならUFCのチャンピオンになりたい。それだけを考えています。 ――UFCの日本人選手というと、同じジム（パラエストラ柏）の鶴屋怜選手が、先日の「Road to UFC」の決勝で勝利して、UFCとの契約をゲットしました。 【太田】うれしかったですね。決勝は普通に勝つと思っていたけど、その前の準決勝はヒザを怪我した状態での試合で、直前まで組みの練習ができなくて試合も多分30％くらいしか実力を出せなかったけど、それを乗り越えて勝った。彼の強さを考えたら当然の結果ですよね。 ――そんな鶴屋選手が「練習では忍さんにやられる」とおっしゃっています。 【太田】それはお世辞ですね（笑）。MMA練習で彼に勝ったことなんて数えるくらいしかないし、どんなファイターも「鶴屋怜はマジで1番強い」って言いますから。僕もたまに行く出稽古でやられることはほとんどないし、階級が上の朝倉未来選手と組んだときに打撃で引かされたことはありましたけど、組みのMMAでは怜に普通にやられてます。本当に強いし練習に真面目だし、間違いなくUFCチャンピオンになる素質はあると思います。 ――そんなパラエストラ柏には、昨年大みそかの『RIZIN.45』でMMAデビューした安保瑠輝也選手も練習に来ています。 【太田】ウチのジムに来てすごい頑張っていて、代表の鶴屋浩さんが付きっきりで基本から教えていたんですけど、今はちょっとケガをしてしまって。治ったらまた来てくれると思うんで一緒に練習したいです。打撃のスペシャリストですから、僕も吸収できるところは吸収して、逆に還元できることは惜しみなく伝えたいです。 ――RIZINファンとしては、安保選手と仲が良いけど太田選手とSNSでバトルしていた平本蓮選手との関係性も気になりますが……。 【太田】平本くんに関しては、僕はRIZINのバンタム級チャンピオンを目指しているし、彼もフェザー級で上を目指しているなら、もうやり合う必要はないかなと。最初から何も思っていなかったし、一緒に練習をしてもいいとも思っています。RIZINでやり合うのも盛り上がるけど、狭い日本で争っても意味がないし、対世界を考えたらね。 ――レスリング日本代表として世界と戦ってきた太田選手ならではの考え方ですね。 【太田】そうですね。レスリングは毎回の決勝で戦うヤツともガンガン練習したりするのが当たり前で、その中で試合をしてどっちが強いかっていうのが決まるだけなんで。そうやって世界と戦ってきました。 ●RIZIN LANDMARK 8 in SAGA対戦カード （ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVEなどでPPVチケット発売中） ・第9試合　ライト級 ルイス・グスタボvs.堀江圭功 ・第8試合　フェザー級 摩嶋一整vs.今成正和 ・第7試合　ライト級 矢地祐介vs.白川陸斗 ・第6試合　スーパーアトム級 大島沙緒里vs.クレア・ロペス ・第5試合　フェザー級 芦田崇宏vs.鈴木博昭 ・第4試合　ウェルター級 阿部大治vs.押忍マン洸太 ・第3試合　バンタム級 瀧澤謙太vs.野瀬翔平 ・第2試合　フライ級 伊藤裕樹vs.上田将年 ・第1試合　58キロ級キックルール 寺田匠vs.冨永武聖 （オープニングファイト） RYOGA vs.堺龍平 八尋大輝vs.荒木雄登 REITO BRAVELY vs.古村匡平 般若HASHIMOTO vs.力斗 石郷慶人vs.片島聡志