<WBC速報>侍Jが松田、筒香の一発を含む11得点の猛攻でキューバを撃破!
WBCの1次ラウンドプールBの日本対キューバ戦が7日、東京ドームで行われ、日本が2発14安打の猛攻で11-6のスコアで圧勝した。序盤は両チーム共にファインプレーが続く緊迫感のあるゲームだったが、5回に松田(ソフトバンク)の3ランを含む5得点のビッグイニングを作り、7回の筒香(横浜DeNA)の2ランで勝負を決めた。最大の関門を突破した侍ジャパンは、明日8日に豪州戦を戦うが、1次ラウンド突破に事実上の王手をかけた。 先制点を奪ったのは日本だった。 初回二死から青木(アストロズ)がレフトフェンス直撃の二塁打で出塁すると、筒香(横浜DeNA)が詰まりながらもライト前にタイムリーヒット。「一回表の菊池さんのプレーや青木さんのバッティングが作ってくれた流れにのって打つことができました」。筒香は、初回の無死一、二塁のピンチを素晴らしい守りで併殺にまとめた菊池(広島)と、先制の舞台を作った青木への感謝の気持ちをコメントで示した。 日本は二回にも追加点のチャンスをつかむ。一死から迷った小久保監督がスタメン抜擢した松田(ソフトバンク)が中前打。続く小林(巨人)が2球バントを失敗したが、果敢な盗塁で二塁を奪い、一死二塁としたのだ。小林が変化球をうまく拾ってセンター前へ。松田は三塁を回ったところでストップ。だが、続く山田(ヤクルト)は三ゴロ。菊池が四球で満塁としたが、青木はピッチャーゴロに倒れて三者残塁となった。 だが、三回、キューバに同点に追いつかれた。先頭のセスペデスにレフト線に二塁打を浴び、サントスにセーフティ気味のバントを決められ一死三塁。アヤラの打球は、右中間を襲ったが、これを青木がファインプレー。しかし、犠飛となり同点とされた。青木は4回も一死からサーベドラのセンター後方への打球を背走して腕を伸ばしファインプレー。重なる好守で先発の石川(ロッテ)を守り立てた。
満員の東京ドームが沸いたのは4回だ。松田が一死から、この日、2本目となる中前打で出塁すると、小林が今度は確実にバントを決めて二死二塁。ここで山田(ヤクルト)がフルスイングした打球は、レフトスタンドの最前列付近に届いてホームランかと思われたが、観客がキャッチしていて、判定は二塁打。映像を使ってのリプレー検証となったが、判定は覆らなかった。それでも勝ち越し点を奪い、さらに二死二塁と続く追加点機に、菊池は三ゴロだったが、キューバのグラシアルが一塁へ悪送球。一、三塁と好機が続いたが、青木の左中間を襲う大飛球をサントスがスライディングキャッチ。それでも2-1とリードを奪い、5回からは4回を2安打1失点の石川に代わって、則本(楽天)がマウンドへ。 勢いに乗る日本打線は5回にビッグイニングを演出した。一死から中田(日ハム)が四球で歩くと、坂本(巨人)の打席で、キューバの左腕、イエラのモーションの隙をついて、なんと二盗に成功。得点圏に進むと坂本が三塁線を破るタイムリー二塁打。キューバはガルシアにスイッチしたが、鈴木(広島)が四球で塁を埋めて、松田がレフトへ猛打賞となる3ラン。ベンチ前で“熱男ポーズ”まで飛び出してムードは最高潮と化した。さらに菊池のピッチャーの足元を襲うタイムリーヒット。一気に5点を刻み勝負を決めた。 7回デスパイネにソロアーチを許し、3連打で2点を失って3点差とされたが、その裏、二死一塁から筒香に右中間スタンドへ飛び込む2ラン。9-4と再びリードを広げた。 日本は、則本からワンポイントに岡田を挟み、8回は平野(オリックス)。二死二、三塁とされ、場数を踏ませる意味もあって秋吉(ヤクルト)にスイッチしたが、2点タイムリー二塁打を打たれ、6-9。それでも後続を絶ち、8回には松田の、この日4本目となるヒットがタイムリーとなり10点目。小林の犠飛でさらに1点を追加した。9回のマウンドは牧田(西武)。二死満塁のピンチを背負ったが、最後はデスパイネを三振にきってゲームセット。強化試合を2勝3敗と負け越して本番が不安視されていた侍ジャパンが最高のスタートを切った。